長嶋茂雄を嫌いな人が居ないように、森山大道の写真を嫌いな日本人は居ないんじゃないかな、という話を金村さんとした事がある。確かにそうだと思った。パンク的にも見えるけれど根底にあるのは演歌。彼のモノクロ写真ならではの時代感のなさというのも良い。50年前の写真だろうが昨年の写真だろうが写真的なノスタルジーはそこに存在しない。全て同列に並べることができるのである。また、身近な被写体で誰でも真似できそうなところも人気の秘訣でもある。森山大道も金村修もリー・フリードランダーも、アマチュアがストリートに出ればそれ風な写真が撮れそうな気がするのである。しかし「気がする」だけで、実際撮ってみればそんなに簡単に撮…