テクノや電子音楽好きにとっての“巡礼地”の一つ 筆者が2007年に初めてベルリンを訪れた際、真っ先に向かった場所がHardwaxだった。ここは、いわゆる“テクノツーリスト”、テクノや電子音楽が好きでベルリンを訪れる人にとっての“巡礼地”の一つ。雑多な雰囲気のクロイツベルク地区にあり、アナログレコードの専門店で、主に新譜を扱っている。 1989年にオープンしたこの店は、もともとはレゲエのコレクターであったマーク・エルネストゥスによってブラックミュージックの輸入盤専門店として始まった。その頃、新たなブラックミュージックとして届いたシカゴやデトロイトのダンスミュージックを扱うようになったことから、レ…