カテゴリー:科学おもしろ話 ゴマダラチョウは日本を代表するタテハチョウ科のチョウです。翅の模様はまさしく胡麻斑(ごまだら)という感じですが、実際は黒地に白い斑紋があると言った方が正確でしょう(図1上)。近い種としてアカボシゴマダラがいます。こちらはゴマダラチョウに比べて白い模様が線状に流れており、縁側の斑紋も小さく、かつ後翅に赤い斑紋(赤星)があります(図1下)。サイズはゴマダラチョウより一回り大きいです。 静止しているときは、両種の識別は容易ですが、樹木の周りを飛んでいるときはよく見ないとわかりづらいです。 図1. ゴマダラチョウ Hestina persimilis japonica(上)…