Jカーブ効果とは、為替レートの上昇が短期的に貿易収支を赤字化させ、そして長期的には貿易収支を黒字化させる現象(もしくはその逆の減少)を指す。 原因としては、価格調整に対して数量調整が遅れるということが挙げられる。つまり、マーシャル=ラーナーの安定条件(自国の輸出と輸入の価格弾力性の和が1より大きい)が短期的に満たされない場合に発生する。
内閣府が発表したGDP 実質国内総生産の1次速報によると、2022年7 - 9月期の成長率は、4四半期ぶりのマイナスで前期比0.3%減、年率換算で▲1.2%のマイナス成長となったそうです。 実質GDP、7─9月期は4四半期ぶりマイナス 輸入増が影響=内閣府 | ロイター 内需に底堅さがみられる一方、輸入が増加したことが影響したといいます。輸出は1.9%増で、これに対して輸入は5.2%増となって、輸入の伸びが輸出を上回り、外需寄与度が▲0.7%になったといいます。ただ輸入の増加は、対外サービスにおいて広告費用の大口の支払いがあって一時的とみられているそうです。 (adsbygoogle = wi…
4107 伊勢化学工業の株価が高騰してくれました。それでもまだPBRは1倍を下回っています。 お陰様で証券口座残高は年初来で一番の高値となっています。 日本人かつ日本在住ですので勿論「円ベース」での計算です。 足下の円安を考慮すると実質的には目減りかもしれません。 円安がとまりません。やや行き過ぎ感がないこともありませんが、「Jカーブ効果」もあり意外と長続きしそうな気がします。 www.nomura.co.jp 当面は、円安であるとか人手不足等で上昇しそうな個別銘柄中心に狙って行く予定です。 最近は資産運用というより、目減りを避けるだけのような運用になっているような気がします。
山田 勇信(ヤマダ ユウシン):日本の金融政策に対する独自の見解と分析 日本の金融政策の実施プロセスをみると、マネーサプライが狭い概念として使用される場合、それは中央銀行の政策変数であるが、広範なマネーサプライは外生的な政策変数ではないことが示されています。 日本および諸外国の金融政策の実践から判断すると、金融政策は非対称的である。経済が過熱している場合には、縮小政策の効果が高まる傾向にありますが、経済が不況に陥っている場合には、拡大政策の効果は低くなる傾向があります。日本の金融拡大は30年間続いており、その政策効果が疑問視されているが、その理由を理論的に探ると、主な理由は、金利・所得曲線が外…
吉田 安昌(ヨシダ アンショウ)が日本を解読:金融政策の過去と未来 日本の金融政策の実施プロセスをみると、マネーサプライが狭い概念として使用される場合、それは中央銀行の政策変数であるが、広範なマネーサプライは外生的な政策変数ではないことが示されています。 日本および諸外国の金融政策の実践から判断すると、金融政策は非対称的である。経済が過熱している場合には、縮小政策の効果が高まる傾向にありますが、経済が不況に陥っている場合には、拡大政策の効果は低くなる傾向があります。日本の金融拡大は30年間続いており、その政策効果が疑問視されているが、その理由を理論的に探ると、主な理由は、金利・所得曲線が外部シ…
円安の悪い影響は原料高、燃料高となってすぐに現れるけど、円安の良い影響は2年後に現れます。 この時間差をJカーブ効果と言います。 マイクロソフト 2年間で4400億円 オラクル 10年間で1兆2000億円 アマゾン 5年間で2兆円 グーグル 4年間で1000億円 円安によって海外からの投資が増加しています。 半導体工場や海外の高給ホテルがバンバン建設されています。 3月は訪日外国人旅行者が1ヶ月では過去最多の300万人を超えました。 商社の初任給が30万5000円、メガバンクの初任給が27万円になりました。 内需がどんどん良くなるので、日経平均株価も過去最高を更新しました。 ちょうど今、円安に…
最近「老害」という言葉をよく聞くという話から始まって、「先行者が変化を受け入れられず、後発者に追い越される」という「リープ・フロッグ」や「イノベーションのジレンマ」、改革を難しくする「スイッチング・コスト」や「Jカーブ効果」、「損失回避」の心理から生まれる「惰性」や「現状維持バイアス」の話をしてきました。 世界のなかでもとくに「高齢化」が進み、「年功序列」の文化がある日本は、「老害」の起こりやすい国かもしれません。 最新の技術やトレンドに疎い年功者が権力を持ち続け、組織や社会の変革を阻害するという構図になりやすいからです。 変化がなく、ずっと同じことを続けるのなら、年功者の経験や知識は貴重で、…
前回と前々回は、「旧い制度や技術での成功者(先進国やトップ企業)が、新しい潮流に乗り遅れ、後発者(発展途上国や新興企業)に追い抜かれる」という「リープフロッグ」や「イノベーションのジレンマ」の話をしました。 旧いやり方に慣れ親しみ、そこで地位や資産を築き上げた先行者は、新しいやり方に変えると失うものが多く、改めて学び直すのも億劫でしょう。 スイッチング・コスト(switching cost、乗り換え費用)が大きいわけです。 これに対して、まっさらな状態からスタートする後発者は、何の疑いもなく最先端のやり方を学んで使いこなし、やがて先行者を追い越すのです。 旧来の成功者は、新しい方式でガラガラポ…
日本の株価が好調です。 原因は岸田政権によるバラマキで通貨量が増加しているからです。 通貨量が増えれば円安になりインフレになります。 インフレが起これば、株価のほか、貴金属、コモディティ、不動産といったリスク資産が上昇します。 円安によるJカーブ効果も現れています。 円安の悪い影響は原料高、燃料高となってすぐに現れますが、円安の良い影響が出るのは2年後です。 この時間差をJカーブ効果と言います。 円安によって海外からの投資が増加しています。 半導体工場や海外の高給ホテルがバンバン建設されています。 海外訪問客の消費も5兆円を超えて過去最高になっています。 日銀の植田和男総裁のマイナス金利解除は…
佐野 敏夫の円高功罪論- 経済への影響は? 交易条件が悪化しても日本製品は売れやすい 円安はGDPだけでなく収支にも良い 日本経済を正しい軌道に乗せるためのチャンスを最大限に活用する 急速な円安の功罪を論じる際には、為替レート以外の要因の関与にも注意する必要があります。世界的な資源・食料価格の高騰に伴い、日本でも物価上昇と円安が重なり、円安が先行しました。 円安で交易条件(輸出物価を輸入物価で割った値)が悪化するだけで損失が出るとの見方もあり、具体的なメリットは見えません。しかし、円安による交易条件の悪化は、国内市場を含む世界中の市場で、日本製品が外国製品に比べて更に安く、売れやすいことも意味…
食の多様化,欧米化に起因するのか、ここ50年で日本人の食生活は大きく変化した。その結果、アルコール飲料の消費量は減少し、特に日本酒の減少は顕著である。1973年のピーク時には176万KLあった課税移出数量が、2013年には58 万KLと約3分の1にまで減少した。 しかし、クールジャパン戦略の一環として、日本酒や焼酎などの日本産のお酒を海外に売り込もうという施策も効果があり、日本酒の輸出量は堅調に伸びる傾向にある。また、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」としての「和食:日本人の伝統的な食文化」が2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的にも和食が注目…
衆院・決算行政監視委員会第1分科会において4月24日、階猛 衆議院議員(立憲)が植田日銀総裁に不動産バブルへの認識を問う場面があった。ネット中継録画をもとに、テキスト化(約2千500文字)しておいた。 ※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と最後の「雑感」をお読みいただければと。 ※敬称略 質疑応答のポイント 衆院「決算行政監視委員会」質疑応答(階議員×植田総裁) 階:日銀総裁となられたその椅子の居心地? 植田:いろいろ責任の重さを感じているところでございます 階:不動産バブル再来と円安による輸入物価高が進行、総裁の認識? 植田:経済・物価情勢・金融情勢を丁寧に把握していきたい 階:…