TBSテレビをキーステーションとするテレビネットワーク。
ラテ兼局が多く(特に太平洋側と北海道、九州・沖縄地方)、他のネットワークより縛りがきつい(JNN協定)のが特徴(他のニュースネットワークとのクロスネットが認められない*1、番組の後日振替放送が認められない*2などが挙げられる)。
加盟局
特に上記、太字の5局は「JNN基幹局」(五社連盟、木曜会)と呼ばれ、この5局の社長会議によりJNNの方針付けがなされている。
スクープ
- [[ベニグノ・アキノ]]大統領暗殺事件で政府発表のウソを暴く(1983/8)
- フィリピンの民主化のリーダー、ベニグノ・アキノ・ジュニアは、当時 独裁政権を敷いていたマルコス大統領から危険人物と見なされて投獄されるなどしたためアメリカに亡命していたが、1983年8月21日、大統領選挙に出馬するためにフィリピンへ帰国することとなり、JNN(TBS)等の取材班が同行取材した。
アキノはJNNによる帰国前日のインタビューで「大変な危険がある」「カメラをすぐ使えるよう準備しておかないと、あっという間に終わるかもしれない」「防弾チョッキは準備しているが、頭を撃たれたら終わりだ」などと語ったが、その予感は的中し、飛行機がマニラ国際空港に着陸した際に乗り込んできた兵士によって連れ出され、[[ボーディングブリッジ]]の非常口から外に出された直後、後頭部を銃で撃ち抜かれて殺害された。
現場は混乱し、射殺の瞬間の映像は残らなかったものの、銃声・音声や遺体の映像はJNNと米[[ABCテレビ]]によって記録された。
軍当局は、地上にいた青シャツの民間人(「ロランド・ガルマン」 犯行直後に射殺された)の単独犯行であると発表したが、JNNの報道番組『報道特集』は、記録された映像に「プシラ プシラ(撃て 撃て)」と指示する音声が入っていたことを指摘し、参考人として公聴会に呼ばれた兵士たちの声紋分析を独自に実施。また、銃声を分析して犯行に使われた銃を特定。非常口を出てから射殺までの時間(9秒しかなく、[[タラップ]]を降りる途中で撃たれた可能性が高いと分かった)などからも、民間人犯行説は不可解であると結論付けた。
さらに、フィリピン政府の「連行兵士は3人」とする発表は誤りで、途中から[[ホルスター]](拳銃をつり下げるための革ケース)を持った兵士が加わっていることも指摘した。
これらの報道は日本国内はもとより、海外からも注目され、米[[AP通信]]、米[[ロイター通信]]、米[[ニューズウィーク]]、[[西ドイツ通信]]などが「東京発」の情報として「兵士4人説」を報じたほか、フィリピンでも『報道特集』の[[海賊版]]ビデオや全訳本が出回り、政府公式の公聴会(フィリピン真相究明委員会)においてもこの海賊版ビデオが上映され、資料として採用された。なお、公聴会はJNNの同行記者・カメラマン、番組スタッフも証人喚問したが、「捜査協力はしない」というTBSの原則によってこれは拒否された。
結局、軍の幹部が事件に関与していたことが判明すると、反政府運動は一気に高まりを見せ、3年後にマルコス政権は崩壊した。新大統領に選ばれたコラソン・アキノ(ベニグノ・アキノの妻)は来日した際の会見で、「日本のメディアは科学技術を駆使した報道により真実を追求してくれたのです」と述べた。
- 金正哲、エリック・クラプトンのコンサートを観賞(2015/5/21)
- 北朝鮮、金正恩第一書記の実兄。
ガールフレンドと思われる女性と共に、イギリス・ロンドンで行われたコンサートの会場に2日連続で訪れた模様をJNNのカメラが捉えた。記者からの質問には答えず、ボディーガードに守られて足早に立ち去った。
これらの映像や画像がBBC(英)や、SkyNews(英)や、イギリス、韓国の各紙などに利用されたり、TBS発の情報として報じられたりした。
なお、2日目の様子はANN(テレビ朝日)やNHKなども撮影しており、それぞれ廊下を歩く様子と楽しそうに鑑賞する様子の映像がCNNに使用された。