《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 本来ならこの特殊な超低床貨車を新たに開発・製作する前に運用を予定していた区間での建築限界を測定するのが先でした。しかし、現実には建築限界の測定は後回しにされ、試作車が登場したあとに測定結果が出て「必要ない」とされたのは、コキ72にとっては悲運そのものだったといえるでしょう。ハイキューブコンテナの高さに慄いたかはわかりませんが、先に新型貨車の設計製作に取り掛かってしまうあたりは、民営化されて看板は掛け替えたといえども、国鉄のDNAがしっかりと受け継がれていたといえます。筆者が鉄道職員時代も、そうした高額な投資をした割に…