Japaaan magazin様より転載、多紀理推敲校正 遊女の原像をたどる――『万葉集』に息づく「遊行女婦」の面影 「『遊女=身体を売る女性』ではなかった――」。 このような認識の変化が、近年、古代日本の文献や研究の中から静かに浮かび上がってまいりました。 その源流をたどると、実に奈良時代に編まれた『万葉集』にまで遡ることができるのです。 『べらぼう』の「花魁」に魅せられて――遊女という存在への問いかけ 煌びやかな衣装をまとい、気品と妖艶さを併せ持つ「花魁」たち。 大河ドラマ『べらぼう』においても一躍注目を集めたこの存在は、果たしていつの時代に、どのようなかたちで歴史の舞台に登場したのでしょ…