世界67ヵ国の数学関連団体でつくる国際数学連合が2006年8月22日に「確率微分方程式」を考案した京都大学の伊藤清名誉教授(90歳)を「ガウス賞」の初代受賞者に選んだという報道がありました。 ガウス賞は実生活に役立つ数学の応用で、世界の最高に実績を上げた研究者を表彰して功績を世界に知らしめるため、天文学や物理学、統計学に大きな影響を与えたドイツの数学者ガウスにちなんで創設したものだそうです。 伊藤清教授は東大理学部数学科を卒業し、内閣統計局に勤めていた1942年にブラウン運動(粒子の不規則な運動)を予測する確率微分方程式を発表しました。 この方程式は1960年代に物理学や工学に使われるようにな…