Mondor病ってご存じでしょうか?読み方は”モンドール病”と言い、体表に索状の硬結が出来て痛い稀な疾患です。 この索状構造物は、一般的には良性の血栓性静脈炎で、特に治療せずとも、4~8週間で自然に解消します。 実は筆者は3回これになっていますが、今日はこの疾患についての論文をご紹介したいと思います。 日本人がまとめている良いReviewです。 概略 ●最初に胸壁の索状の病変を認める症例が報告されたのは1850年代初頭ですが、1939年にフランスの外科医であるHenri Mondor先生が詳細に報告しました。 ●その後腹壁、鼠径部、腋窩、陰茎に発症する索状の硬結が次々と報告されました。 ●前胸…