第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦「藤井聡太NHK杯選手権者VS佐々木勇気八段」(解説:羽生善治九段)は、169手をもって「佐々木勇気八段」が初優勝を飾った。先手の佐々木八段が「角換わり」に誘導、システマティックな序盤から中盤へ、互角の展開。佐々木八段の「2二歩」で藤井NHK杯がノータイムで「9八桂成」。ここから形勢は大きく「藤井NHK杯」に傾くも、終盤「寄せ」のところで藤井NHK杯の放った「5五角成」から佐々木八段が流れを引き戻し、そのまま決着となった。「熱戦」だった。優勝インタビューで佐々木八段の「胃が痛い」の一言がすべてを物語っていた。「佐々木勇気八段、優勝おめでとう!」藤井N…