後期の出展は『入江早耶、安西剛、多田佳那子』の三名。 『入江早耶』の消しゴムのカスを使い造形した作品は七年半前に「@スパイラル」で、更に今からひと昔前には「@資生堂ギャラリー」でも観ている。 現在でも営々と、その手法は継続しているのね、とキャプションを確認し感嘆する。 往時の掛け軸と同じものも展示され思わずニヤリとしてしまう。 が、本展では{コラージュ}作品を面白く観る。 片や記録の再構築なら、それは記憶の再構成。 『安西剛』の作品は、展示されていた自身の作品が嘗て壊されてしまった過去のトラウマ(?)が背景にあるよう。 かんかんと、或いはぱたぱたと音を立て、床をのたうち動く作品は、魔手から逃れ…