又吉直樹さんの小説『火花』の中にこんな数節があります。 「だが、もしも『俺の方が面白い』とのたまう人がいるのなら、一度で良いから舞台に上がってみてほしいと思った。『やってみろ』なんて偉そうな気持など微塵もない。世界の景色が一変することを体感してほしいのだ。自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分で考えたことで誰かが笑う喜びを経験してほしいのだ」 又吉直樹『火花』文春文庫,2017年,150-151頁 この記事は、その世界を体感してみたくて、舞台からの景色を見てみたくて、ただのお笑い好き(”大宮”のお笑いが大好きです!)の一般人がお笑い賞レースR-1グランプリ2024に一人で挑戦した記録です。…