斎藤真理子さんというと、岩波「図書」に連載のエッセーで、こんな人がい るのかと思って驚いたのは2022年2月くらいのことです。それから遅ればせ で斎藤さんの韓国小説の翻訳に目がいくようになりました。最初に買ったのは 安価で入手できた「キム・ジョン」でしたが、これは未読。今年6月に横浜の 本屋で新刊で購入したのが、ハン・ガン「別れを告げない」でありました。 韓国4・3事件をモチーフに書かれたもので、かねてより金石範さんの「火山 島」でかじっていた話題でありましたので、前評判が高かったせいもあって、 ちょっと時間がかかりましたが読んだのでした。 当方は読んだあと正直に、読み終わってピンとこないので…