アフター・ディケイド 私が杖道の修行のため現在の団体の門戸を叩いて既に10年以上が経過した。さすがに「十年一昔」というだけのことはあって、その間に色々なことがあった。その中でも最大の変化は、私が入門した団体の師範がちょうど一年前ぐらいに他界されたことだろう。本当に文字通り現世から居なく成られたわけだが、おそらく別の次元、別の世界できっと武術の探求を続けておられると思う。いや、決してふざけているわけではなく、本気でそう思っている。それができる方だったと思う。 私の杖道稽古もコロナによる稽古できない期間もあり、道場での稽古が再開してからも漠然とした歩みを続けていた。それが夏頃にちょっとした変化があ…