百人一首 36番歌 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ (古今集) 作者は清原深養父(きよはらのふかやぶ)。 名前が渋くてお気に入りです。 清少納言のひいおじいさんですね。 枕草子初段の 夏は夜 月の頃はさらなり 夏の夜と月。 ひいおじいさんへのリスペクトが感じられますね。 素敵なひ孫さん。 ふかやぶさん。 下級貴族だったので、政争に巻き込まれることもなく、その生涯の大半を和歌や琴など、貴族のたしなみに費やしていたようです。 こんなうたも詠んでいます。 光なき 谷には春もよそなれば 咲きてとくちる もの思ひもなし 光も差さない谷には 春も関係ないから 花が咲いて散る…