”Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展” 昨年も同時期に、やはり二名の受賞者の作品を観に行きやや複雑な心境になった。勿論「ああ。いいなぁ」との想いを抱きつつも。 その根っこの部分は同様も、今回は更に、寂莫とした感情が押し寄せる。 受賞者は『志賀理江子』『竹内公太』の二名。 前者は「3.11」を題材にしたもの。 自然災害ではあるものの、人の責によるその後の被害が今でも多くのしかかっていることに、更にもそれが今後も続くことを改めて認識させられる。 後者の作品は大きく二つのカテゴリー。 一つは、取り壊しになる歴史のある映画館の解体の様子をあたかも自…