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VoIP

(コンピュータ)
ぶいおーあいぴー

Voice over Internet Protocol

TCP/IPを利用して音声データを送受信する技術。さらに厳密にいうと、TCPと共に定義されるUDPを用いることが多い。パケット通信技術を用い、音声をパケット分割して通信する。いわゆるIP電話は、このVoIPと呼ばれる技術に基づいているが、VoIPという言葉そのものは、特定のプロトコルを指す言葉ではなく、このような音声通信技術の総称である。

  • 当初は帯域の太い場所(中継網など)で利用されてたが、最近はユーザレベル(電話機そのものがVoIP対応など)での利用も盛んになってきた。
  • 実際のプロトコルとしては、音声圧縮にITU-T勧告 G.729やG.711を用い、パケット化にはRTP (Real Time Protocol)を用いることが多い。呼制御(こせいぎょ)プロトコルにはITU-T H.323やSIPなどが多く用いられる。当初はG.729などの高能率符号化方式が多用されたが、最近の家庭向けIP電話では、DSLなどの高速リンクが利用可能となっているため、固定電話と同レベルのG.711を用い、ほとんど非圧縮に近い方式が主流となってきている。
  • 当初のVoIPの誕生の背景には、従来の音声通信が回線交換に基づいていて、その頃普及し始めたインターネットで用いられるTCP/IPなどのパケット交換に比べて、高コストだったことが挙げられる。その後は、データ系(いわゆるインターネット)と音声系のインフラが一元化できるという触れ込みのもとに、多くの企業や技術者がVoIPに力を入れ始めた。しかしながら、多くの企業では音声系インフラとデータ系インフラでは異なる部門(前者は総務部門、後者はIT部門)が担当することが多く、十分にVoIP技術が展開されているとはいえないことも多いようだ。
  • 企業インフラへの展開と並行して、家庭向けブロードバンド・インターネット(ADSLなど)の普及と共に、インターネットプロバイダの付加価値サービスの一つとして、VoIPが注目され始めている。IP電話にも050で始まる電話番号が割り当てられ始めたこともあり、今後、携帯電話に加えて電話インフラの一つとして認知されていく可能性がある。
  • 関連キーワード
    • IP電話
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