日本の推理小説家、島田荘司によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ本です。副題は「ジョン・H・ワトソンの冒険」となっており、その副題の通り、ワトソン博士が主人公で大活躍します。私は特段ワトソニアンという訳ではないですが、ワトソニアンの人であれば、この本を読んで狂気乱舞するでしょうね。シャーロキアンにとってはどうか、、、。思わず唸ってしまう事は間違いないですね。 ホームズの物語の中でも比較的有名な「赤毛組合」の真相に先ず驚き、そして「まだらの紐」「這う男」が書かれた経緯など、え、そうなん? え、え、えぇー!と言う「謎解き」があります。この他にも「ライエンバッハの滝」が出て来たり、全般通じてホ…