突然、隣に座っていた母の体がビクッと大きく跳ね上がった。 画面の中で、主人公の足元に太いマムシがぬるりと滑り出してきた瞬間だ。 「うわっ!」と短い悲鳴を上げたかと思うと、次のシーンではもう、お腹を押さえてヒィヒィと声を漏らして笑っている。目尻には涙まで浮かべ、完全にスクリーンの中の出来事に飲み込まれていた。 年老いた母が、まるで子どものように無防備に泣き笑いする姿。そのストレートで純粋な反応が、なんだか少しうらやましくなるほどだった。 予想を裏切る、居間の風景 前日の雨の午後、薄暗い寝室でプロジェクターの光に没入しながら一人で観た映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』。 …