乙一の短編集『ZOO1』の中に「カザリとヨーコ」って話があるんですが、これがも~~どん底みたいに悲惨な境遇にいる中学生が主人公なのに、読んでると謎の元気が湧いてきて好きなんですよ。 ZOO 1 (集英社文庫(日本)) [ 乙一 ]価格: 638 円楽天で詳細を見る ママがわたしを殺すとしたらどのような方法で殺すだろうか。たとえばいつものようにかたいもので頭を殴るかもしれない。時々そうするように首をしめるかもしれない。それとも自殺にみせかけてマンションのベランダから落とすだろうか。 これが冒頭。これだけでもう「理解」できますよね、主人公の状況が。 乙一のこの異様に読みやすい文体にも注目してほしい…