浅田次郎『お腹召しませ』 今日は読書の話題で、最近読んだ本2冊の感想です。 1冊目は浅田次郎の『お腹召しませ」。浅田次郎は「外れなし」の作家で、家に何冊も文庫本があるが、時代物は読んだことがなかった。『お腹召しませ』は短編集で、40~50ページの短編が6作品収録されている。どれも上質のエンターテインメントで、文章もいい。楽しんで読むことができた。 6作品とも、江戸時代末期の武家社会が素材となっている。小説の前後に作者のエッセイ風の文章(これももちろん創作の一部と考えられる)がつけられており、作者が祖父から聞いた話や身辺で見聞きした出来事から発想を得て作ったという、ひとひねりした体裁をとっている…