1980年代、欧州圏内では大型で高性能なエンジンの開発ブームが巻き起こっていた。 そこを拠点とするメーカーの一つであるBMWでも、レースでの実績もあって8気筒以上の エンジンの開発に着手、その結果としてV12エンジンが誕生したが、 それ以上のエンジンサイズが求められたため、過去に世界でごく一部の会社が採用したという V16エンジンを開発、その走行試験に7シリーズの車両が供された。 開発コードは「Goldfisch」で、設計をV12エンジンと共通化することで、 排気量を比較的コンパクトな6,700ccとし、最高出力は408psを発生したが、 エンジン自体が大きすぎたためラジエーターを車両後部に移…