時々、今日はやけに黄色いものが多いね、という朝がある。息子が選んだTシャツ、届いた封筒、バナナ、さっき使った色鉛筆、という具合に。 この写真集を眺めていると、「あ、同じブルーだ。」「今日は花模様がいっぱいある。」「猫の前足と娘の手足、同じくらいやわらかいの。」と、朝のほんのひととき、目に入った一瞬のかわいさ、美しさのその時しかない偶然を、彼女たちが慈しんでいるのが伝わってくる。 「A Year of Mornings 3191 Miles Apart」は、アメリカの東と西、3191マイル離れて暮らすマリアとステファニーが、それぞれの朝の一瞬の偶然を知らせ合う往復書簡だ。 私は、この本を中目黒の…