写真はトウネン(2022.8) ごく薄いフィルム付箋を本を読みながら、気になった(気に入った、とも少し違う)センテンスや段落に目印に貼っていく。という習慣を持ったのはいつ頃からだったかもう思い出せない。ページの角を折る<ドッグイヤー>や、鉛筆での書き込みをそれ以前はしていた。 本を傷つけない、汚さない。また小さく細い、しかも色の薄いパステルカラーの付箋を使うことで、本文を読む(読み返す)ジャマにもならないし、いい感じだぜ――。そう思っていた。過去形で考えてみてはいるが今もそう思っているし、そうしている。 けれど二〇二二年九月現在のいま、わたしはこの極細フィルム付箋はマイクロプラスチックそのもの…