ある日死んだはずの少女から主人公岩倉玲音にメールが届いた。 それをきっかけに世界で異変が起こり始める。 聞こえるはずのない誰かの声。 視えるはずのない死人。 居るはずのない場所にいる自分。 岩倉玲音は「人間」ではなかった。 彼女はある科学者によって、インターネット(Wired)という世界に生まれた生命体だ。 彼女に肉体はなく、あるのは心(記憶)だけだ。 しかし、その記憶すら次第に歪み始める。 そして玲音は次第に「自分」という存在を見失っていく。 それと呼応するように現実世界も崩壊を始める。Wiredが現実世界を侵略し始めたのだ。 最後、玲音は「自分」という存在(記憶)を「世界」から抹消すること…