車に乗るときはいつも音楽を聴く。クラシックの時も70年代迄のブラックミュージック・ソウルの時もある。今日はロックのフォルダをプレイした。するとあのがむしゃらで直線的で、しかしなぜかノレるスリーピースの音が聞こえてきたのだ。それはギター一本、ベース一本、ドラムス一セット。三人編成はバンドの最低ユニットだろう。歌はギタリストがぶっきらぼうに歌いベースはツボを押さえたハモリを聴かせる。 このバンドに夢中になったのは18歳だった。歯切れ良いリズムのおかげか歌い方なのか英語の歌詞が聞き取りやすい。ロンドンの交通の酷さを揶揄し、若者の考えを理解しない政府、核兵器やフォークランド紛争での厭世観、そんなマーガ…