三浦大知『OVER』の2番目の先行配信曲、「Sheep」の制作手法をひも解いていこう。一音一音が緻密に作り込まれた重厚感のあるトラックと、三浦の滑らかなファルセットが印象的な本作をプロデュースしたのは、長年彼の楽曲を手掛けてきたUTAである。三浦との音楽制作の様子や、音数が少ないからこそできる音作りや仕掛けの数々について、詳しく話を聞くことができた。 Text:小向佑季 Photo:鈴木千佳 音がいっぱいあったら“仕掛け”に気付かない ——三浦さんが初めて誰かと一緒にゼロから曲を作ったのがUTAさんで、それが2008年にリリースされた「Magic」だそうですね。 UTA そうだったと思います。…