デブサミ2008-NET Communication2.0@目黒雅叙園

かなり時間が経ってしまったけど、14日木曜にDeveloper Summitの最後のセッションだけ見てきたのでメモと関連ページへのリンクを残しておく。
http://labs.cybozu.co.jp/blog/takesako/2008/02/devsumi2008.html

・・・と思ったけど既に詳細なメモと動画や資料へのリンクもまとめてくれてる方もいるし、当日の内容はid:studio-mさんのブログにリンクさせてもらって、雑感を書き留める。

ニコニコ動画が生まれたわK by 戀塚昭彦さん

エンジニアなら誰でも一度は憧れる(?)在宅勤務のススメ的内容。通勤無くて楽だし集中できる環境で仕事ができるけど、最終的にはチーム内で一体感を持つことやビジョンの共有をするにはリアルなコミュニケーションも不可欠とのこと。
在宅勤務させると会社にどんなメリットがあるのか?が説得材料に必要になると思うけど、スペースの節約くらいで実際のところ会社にとっては面倒しか増えない気がする。しかし一方で、一般論はあるにしろ、生産性に直結する集中力の高め方は人によってかなり異なるという問題もある。釣りのように"その瞬間"を待って深いところに入り込む人もいれば、浅いところで淡々と作業する人もいる。その集中力の個体差はもっと組織の中で認識されて適切な環境への配置がされるべきだとも思う。自分は前者のタイプで集中している時には極力外部から干渉が無い状態にしたいので、ちょっとしたパーティションとかの導入を検討しようかな。

DeNA モバゲータウン開発の裏側 by 松内良介さん

コミュニケーションがテーマのセッションということもあってどの発表も何となくメンタル面の話が多かったけども、ここでは割とシステムシステムした話。「海外生活が長くて英語のイントネーションで日本語を話す人」のことを無条件にかっこいいと思ってしまうんだけど、DeNAの松内さんはそんな感じの人でちょっと聞き入ってしまった。10年以上前にテツイノウエという海外で活動するアンビエントのアーティストがNHKのテクノ特集で初めて公の場に現れた時に英語訛りの日本語で話しているのに衝撃を受けたのがきっと憧れのきっかけ(笑)とか言っても古過ぎて誰も分からんか。
未成年に有害だったり著作権に問題のあるメッセージやコンテンツを監視している話にけっこう時間を割いていて、そこら辺の運用周りのことが参考になったけど、携帯サイトのフィルタリング規制に対して「そんなことしなくてもうちはしっかり秩序を守ってますよー」というアピールなのかな?とか思った。
あとは決済方法について。勝手サイトでもモバゲーくらいトラフィックが多いとさすがにキャリア側も無視できないようで、原則公式サイトが利用するキャリア決済をモバゲーでも使ってますという話。あとWebMoneyは10代に人気らしい。コンビニとかでプリペイドで買えるからだろうか。ここら辺の携帯サイトの運営に必要なノウハウに疎いのでこれから集めていかなければ。

コミュニケーションを加速するコミュニティサイトWassrを高速に開発するためのコミュニケーション技法について by id:tokuhiromさん

モバイルファクトリーでは毎日帰る前に1時間くらい勉強会をやっているらしい。時間がある時はプレゼン資料作ったりするけど基本はソースレビューがメイン。余った時間は脳みそフリーに雑談ベースで情報共有をする(実はこっちが重要)。
たしかにソースレビューもっとやりたいな。コーディングの上達にはコードリーディングが必須で、コードリーディングには書き手の意図を読み取る力が大切。紙に出力して顔を突き合わせてレビューをしていると、コード内のひとつひとつの意思決定や迷い・ためらい・息づかいなどを直接本人に確認することができるので、それらを読み取る訓練するとして最適なんじゃないかと思う。
以前いた会社では大人数で開発していたのと平均的に品質が良くなかったこともあり;;ソースレビューは欠かせなかった。今は少人数でそれぞれが独立した作業をしていることもあって、あまりお互いのソースコードを見ることが無い。会社としての平均値を上げる為にちょっと提案してみよう。毎日1時間とるのは業務に影響大きいかもしれないけど、こういうのはやってみるとうまく回るもんだ。

ネットウォッチ2.0 by id:otsuneさん

「手動でネットを巡回してると1画面の表示に0.5秒かかるとしたらその分寿命を縮めている」「今購読しているブログより、購読していないブログにもっと面白いものがあるかもしれない。読まなきゃ分からない!」という発言は、普段意識しているつもりでもやはりショッキングに聞こえた。もっともっと情報収集の自動化の工夫をしないといけないなー。
今月のスタジオヴォイスのオルタナミュージック特集で佐々木敦が今オルタナティブでいるということに必要なこととして「聴いてる音楽の量的な問題でいえば、聴くのなら物凄く沢山、とにかく何でも聴く。聴かないならとことん聴かない」と答えていて、膨大な情報を前にした時にとるべき態度として考えさせられる。そういう意味では37フィードしか購読しないであとは想像力でカバーする態度というのもユニークな存在である為には正しい判断かもしれない(笑)。ちなみにウィリアムバロウズは「インターネットにはアクセスしない」と発言しているらしい。
ライトニングトークだったので仕方ないけどAutoPagerizeとかPlaggerLDRとか知らない人も会場にはいたと思うので、実際にツールを駆使して読んでる様子をデモンストレーションで見たかった。

秋月VFD量産計画によるコミュニケーション促進 by id:yappoさん

プラガブルなプレゼンツール「Plusen」を使ってプレゼン。入出力までプラグインが選べて、WiiFitとかWiiリモコンでスライドを操作したり出力もブラウザとか端末上とかVFDに表示したり。。「デブサミ=Device Summit」ってこじつけネタがこのセッション通して一番のツボだったけど、それはともかく入出力デバイスまでプラガブルにするという発想はPlaggerが切り開いた世界の極北なんじゃなかろうか。今はPlusenに組み込まれているみたいだけど、汎用的なデバイスフレームワークになったりすると面白そう。