自作小説通読

行方不明 (福武文庫)

行方不明 (福武文庫)

きのう1時間15分ほどかけて、88枚の早稲田文学新人賞向けの小説を読みました。
いまミクシィのCMがやっていた……
読み通してみると、やはりオチのようなまとめがいる、とおもいました。
途中、飛ばし読み気味になってしまうところもありましたが、映研のところはおもしろく書け、東京での失恋、帰郷後の日常とまあまあな出来なような、なにをいいたいんだがさっぱり判らんというような。
読後感は興奮してしまい冷静な判断が出来かねました。
直すところも多かった。
話としては映画が撮れなかったひとの回顧譚といった内容でしょうか。
べつに回想形式ではないですが。
人称転換・焦点移動・細密描写・自由間接話法。
なんとなくヌーヴォーロマン風にもしたかったがやはり徹底できてません。
S−1はノンスタイルか。
予選のネタが観られなかった。
さくらんぼはおもしろかったね。
後ろが腐っているのが途中見えていたけど。
小説は映画より難しいなあ。
どうしても省略して書いてしまう癖がある。
描写が持続しない。
すぐ畳んでしまうというか。
それにしても後藤明生はすごいなあ。
「関係」と「笑い地獄」を読んでいるが。
なんであんなにも細部を描けるんだろうか。
心のあわいというか。
複雑さがうまく書かれている。
ああいうものをいつか書いてみたい。
やっぱり自分は旧式だ。
完全な周回遅れ。
センスが大正時代だと中学の先生にいわれたことがあったけど。
東海テレビで中日×ヤクルトのオープン戦がいまやっている。
0−3。
ヤクルトリード。
吉見と由規
なにもおこらない平坦な物語。
かといって人が死んだり、どんでん返しがあったりする物語も。
どちらでもない話。
青木淳悟でも佐藤友哉でもない第三の道
保坂和志でも大塚英志でもない第三の道
そんなもんが書けたらええな(島田紳助風)
ゼロ年代SF傑作選(ハヤカワ文庫)が欲しいね。
桜坂洋を読んでみたい。
ファンタジーに転向したほうがいいのかなあ。
いまは完全な純文学かぶれ。
お先真っ暗です。