あっという間に終了

晦日なので2006年の総括でも。
今年出たお気に入りを適当に並べてみます。
ライトノベルは時間の都合で12月の新刊がまったく読めてないけど、まあ適当だからいいや、と。

ライトノベル

集計したわけじゃないけど、10月以降のペースダウンが祟って今年は100冊読めてない気がする。
それまではいいペースだったんだけど。


個人的に今年の一番はこれ。
前シリーズの「お・り・が・み」で林トモアキ氏の大ファンになったんだけど、この作品も氏のセンスが遺憾なく発揮されてて最高でした。
間違いなく今年一番笑えたライトノベルだね。
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巻を増すごとに加速して、ますます面白くなってきたBBB。
今年は5巻と6巻が出たけど、ストーリーのターニングポイントになっている5巻をチョイス。
物語が動き始める瞬間と自体が転がっていく様子はまさに圧巻ですよ。
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侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

「嘘3部作」といわれる連作長編の3作目。
ヒロインがとにかく魅力的なのと、丁寧な心理描写、先の読めないストーリーが面白い。
と、これだけだと普通に褒め言葉を並べただけに聞こえるだろうけど、とにかくそれぞれがレベル高いんですよ。
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ライトノベル(新人)

今年は新人にも色々と手を出してみたので別枠で並べてみる。
わざわざ別枠にしてるとはいえ、上で挙げたのと遜色ない面白さですよ。


狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

今年を代表する作品といっても過言でないであろうシリーズから2巻をチョイス。
ホロが可愛いのはシリーズ共通だけど、個人的にはスリリングなストーリーが楽しかった2巻がオススメ。
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抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王 (富士見ファンタジア文庫)

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王 (富士見ファンタジア文庫)

あまり名前は挙がらないけど、個人的にものすごく期待してる新人がこの三浦良氏。
謀略を駆使して世界を支配する元勇者にして現魔王の少女って設定が何より良いのです。
冷徹を装いながらも実は純粋だったりっていうギャップがたまりませんね。
もちろん主人公だけでなく、謀略がサクサクと決まっていく爽快さや、熱い決闘シーンも面白いですよ。
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楓の剣! (富士見ミステリー文庫)

楓の剣! (富士見ミステリー文庫)

最後の一人は富士ミスの新人。
これがデビュー作なのに妙に安定感があるんですよね。
これぞライトノベル、といった感じの良い意味での軽さが魅力的です。
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◆その他の本

該当する物をあまり読んでないので一冊だけ。
候補になりそうなマルドゥックヴェロシティも結局1巻しか読めてないし。


夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

米澤作品の後味の悪さを突き詰めた「ボトルネック」もよかったけど、一押しなのはやっぱり本流ともいえる青春日常ミステリのこっち。
読み終えたときの衝撃度は負けていませんがね。
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◆マンガ

マンガは読んだ数も方向も例年どおりぐらい。
お気に入り作品が発掘できたから満足だけどね。


よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))

よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))

よつばと! (6) (電撃コミックス)

よつばと! (6) (電撃コミックス)

これはもう説明不要ですね。
キャラの表情や行動から背景の端々に至るまで、すさまじい完成度を誇るマンガです。
その面白さはマンネリ化することなく健在。
感想はこちら(5巻)こちら(6巻)


それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

今年発掘したマンガの中で一番の大当たり。
メイドマンガの皮をかぶった日常系ギャグマンがなんだけど、これがひたすら笑えるんですよ。
よつばと並とはいかないものの、こっちのマンガも全体的な完成度が高いです。
感想はこちら(1巻)こちら(2巻)


スケッチブック 出張版 (BLADE COMICS)

スケッチブック 出張版 (BLADE COMICS)

スケッチブック 3 (BLADE COMICS)

スケッチブック 3 (BLADE COMICS)

そして3つ目に挙げるのも今年発掘した当たりマンガ。
一癖も二癖もある美術部員たちが妙なノリで飛ばしまくる、笑える人には笑えるほのぼ系4コマ。
見事に波長が合ったようでお気に入りに。
本編の4コマもいいんだけど、普通のマンガになっている「出張版」の方も好きなんですよね。
なかでも人間キャラが一切出てこない猫のマンガは、これだけ独立しても十分やっていけるほどの面白さですよ。



◆音楽

ちょくちょくと買っているんだけど、コレっていうほど素晴らしいものはこれぐらいかな。
どれも同人上がりの人ってあたりが自分の趣向を表している気がする。


5th story CD「Roman」

5th story CD「Roman」

待ちに待って待ちまくったサンホラの新譜。
まさか5th Story CD*1が今年中に出るとは思ってなかっただけに、嬉しさもひとしおでしたよ。
もちろん出ればいいってものじゃないわけだけど、内容についても素晴らしいの一言ですよ。
「朝と夜の物語」・「見えざる腕」なんかのノリのいい曲から、「星屑の革紐」・「11文字の伝言」なんかの聴かせる曲まであって、単純に多彩な曲調だけでもRevo氏らしい曲で言う事なし。
それに加えてサンホラの特徴でもある深い歌詞も健在で最高です。
しかも今回は他のアルバム曲との絡みもあって余計に想像をかきたれられるし。
あらまりが抜けて心配もしたけど、複数の歌い手による構成もこれはこれで十分にありですね。
Hiver氏のようなサプライズもあるわけだし。
ちなみに、個人的にはじまんぐ氏の魅力が遺憾なく発揮されている「黄昏の賢者」が一番のお気に入り。
歌詞の言葉遊びや、「死と喪失〜」の台詞とかも大好きだし。
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RAKA

RAKA

こっちも待ちに待って待ちまくった志方あきこの新譜。
Romanと同じくヘビーローテーションの対象になってます。
前作のNavigatriaで薄かった「多重コーラス」と「民族っぽさ」が濃くて最高でした。
開始直後の「大地の鼓動」から「金環食」の重厚さとか、「晴れすぎた空の下で」の民族っぽいメロディが大好きです。
志方あきこといえば高音ってイメージがあったけど、力強い低音も素晴らしいね。


霧の向こうに繋がる世界

霧の向こうに繋がる世界

Sound HorizonのRevo氏と霜月はるかのコラボ作品。
サンホラー*2の中ではあまり好きって人がいない気がするけど、個人的にはかなり好きだったりします。
やっぱりRevo氏が作曲した1曲目と3曲目がお気に入り。
3曲のマキシなのに、しっかりと物語になっているあたりもいいんですよね。
静かな前2曲から最後の激しい曲への移行も見事だし。
感想はこちら

*1:正式なフルアルバム

*2:Sound Horizon愛する人