大東そば

AND2006-06-22

今日から沖縄。正午前に那覇空港に着くと機体とターミナルを繋ぐブリッジに入った瞬間からもわーっとものすごい熱気と湿気に迎えられる。あぁ熱帯。モノレールに乗って県庁前、国際通り近くのホテルに荷物を放り込みまずは昼麺。三歩あるけば汗が噴き出す陽射しの中で大東そばへ向かう。

国際通りからちょっと中に入ったニューパラダイス通りにあって全くサエナイ外観が逆にそそる大東そばはその名の通り大東島のそば。南大東島の海水で打った手打ち麺を毎日空輸してくるらしいが、太さ不揃いで暴力的にちぢれた太麺は見るからに独特。もちもちとして弾力があるがやっぱり沖縄そばらしいモソモソ感もあって今まで食べた事のある麺とは全然違う。ズキュンと鰹の利いたダシがちぢれ麺に良く絡んで太麺フェチにはたまりませんぜ、これ。

丸安そば

空腹もちょっと落ち着いたところで公設市場界隈をぶらぶら。市場探索は明日以降の楽しみにして今日のところは周辺の店をいろいろ冷やかす。

何軒か気になる店もあったがとりあえず市場本通りを最後まで歩くとその先に丸安そばを発見。厨房は完全に屋内だがそれを取り巻くように貼り付いた客席は屋台状態のアウトドア。この雰囲気の引力たるやたまらず入店。といっても「入る」ところは無いけれど…。

普通の沖縄そばでも良かったのだが、あんまり本土の沖縄料理屋では見た事が無かった「肉そば」と言うメニューが気になって注文。すると食券を受け取ったおばちゃんは何故かやおら野菜を炒めだす。それは他のお客さんのナントカチャンプルー定食かなんかだよなあ?と思っているうちに麺の上にどさっと乗せられて目の前に。

「野菜そば」ならわかるがこれが「肉そば」かいな。うーむ沖縄。濃い色のスープは鰹と豚の旨味がたっぷり。そこに肉野菜炒めのちょい甘めの味付けも加わってB級感たっぷりのわかりやすい美味さ。鈍感な私でもはっきりわかるくらい化調さんも大活躍だがこの下世話な味はこれはこれでたまらんです。雰囲気込みで最高。24時間営業らしい。これ近所にあったら間違いなく週一で通いますな。

ゆうなんぎぃ

沖縄出張の仕事を済ませた妻と夕方合流。沖縄料理にあんまりなじみが無い妻にちょうど良さそうな「ゆうなんぎぃ」に入る。観光客にオススメと言う「ゆうなんぎぃ定食」は3000円で海ブドウ、島ラッキョウスクガラス豆腐、クーブイリチー(昆布のp炒めもの)、ラフテー(角煮)、フーチャンプルー(麩の炒めもの)、グルクン空揚げなどと沖縄定番メニューが次々と出てくる。二人で食べてもそこそこの量だしどれも上品な味付けで入門篇としては最高じゃないですか。

もうちょっと何か食べたいのでテビチと山羊汁を追加。臭い臭いとさんざん聞いている山羊汁(ヒージャー汁)だが私も初体験。どれほど臭いのか楽しみにして待つが出てきた山羊汁は大して臭く無い。匂いはあるがせいぜいマトンと言った程度、元来羊肉が大好きな私としてはむしろいい香り。山羊肉も堅すぎず適度な歯応えでいい味。妻も全く抵抗無く美味しいといって二人で山羊さんの肉を奪い合う。観光客が多い店だからあんまり臭く無いように作ってあるんでしょうねえ。もっとクセのある味を期待したがこれはこれでメチャ旨。


いやあ観光客相手の店と言ってもあなどれませんぜ。沖縄。

もーあしびチャクラ

メシ食った後は国際通りをちょっとぶらぶらしてから喜納昌吉のライブハウス「もーあしびチャクラ」へ。ここに来るのは一年ぶり二度目。前に来た時と同じく喜納昌吉の妹二人がメインを張るチャンプルーズのステージだが去年とはちょっと構成が違ってる。中盤には目の前10センチのところでエイサー太鼓乱れ打ちが見られたりしてド迫力。喜納姉妹の歌と三線と三羽(沖縄カスタネット?)の早打ちもたまりませぬ。最後は客も総立ちでカチャーシー踊り。やっぱり理屈抜きに楽しめまっせ。

そういや御大は参議院議員だっけ。どのくらいの頻度でライブやるんでしょうかね?