バーバリアンズ(The Barbarians)

"Are You a Boy or Are You a Girl?"('65,Laurie,#55)のヒットを出したガレージバンドのバーバリアンズはマサチューセッツで結成された4人組。voのモルティ・モールトンは、66年にバーバリアンズ名義で"Moulty"というシングルを出してますが、バックには後のザ・バンドのメンバーがいたと言う話があります。

タイトルのないアルバム

WC002★★★UNTITLED−The Byrds ('70)

Untitled: Unissued (Exp)

Untitled: Unissued (Exp)

ビーチ・ボーイズと並んでバーズも60'sから西海岸で活動する重要バンドです。ロジャー・マッギンを中心に、数多いメンバーチェンジと共に、フォーク・ロック〜サイケデリック〜カントリー・ロックと音は変化してきました。68年の「Sweetheart Of The Rodeo」で当時としては全く新しいカントリー・ロックに挑戦して以来、マイナー・チェンジはあるものの基本線は、カントリー・ロックです。

70年に出た「Untitled」(タイトルのないアルバム)は、1枚目がライヴ、2枚目がスタジオ録音の2枚組。ライヴの方は、マッギン(g,vo)、クラレンス・ホワイト(g,vo)、スキップ・バッティン(b)、ジーン・パーソンズ(ds,vo)のバーズ史上、最もライヴ向きと言われた編成だけに、聞きごたえのある充実した演奏ですが、長尺の"8 Miles High”はどうもね。
一方スタジオ作は、クラレンス・ホワイトのストリングス・ベンダー(エレクトリックgでペダル・スティールgの効果を出すためのイクイップメント)が大きくフィーチャーされ後期バーズの音に彩りを添えています。有名な”Chestnut Mare”をはじめ、ジーン・パーソンズらしさがよく出た"Yesterday's Train","You All Look Alike"など聞きもの多し。prodはテリー・メルチャー。

Legacyから再発された際、Untitled/Unissued としてボーナスディスクがついた2枚組CDとなりました。手持ちのLPは新潟ブラックライオンにて購入したものだった。

原盤 Columbia:C30181~2 70年9月リリース。

バークレイ・ジェイムズ・ハーヴェスト(Barclay James Harvest)

Barclay James Harvest

Barclay James Harvest

BJHは叙情派のプログレとして一部で根強い支持を受けてると聞きますが、リアルタイムでは(BJHは現在もドイツを中心に活動中とか)ほとんど聞いた事がなく、ラジオでも雑誌でも(Fool's Mate誌でも)記事を見た覚えはありませんでした。但しポリドールから出た分は広告はよく見かけましたね。01年に出たParlophone〜Harvest時代のベスト盤「Mockin'Bird」を聞いて、プログレというよりはビートルズ・フォロワー的な部分が意外とあってびっくりしたのですが、もちろんメロディアスでシンフォニックな部分はあります。ジョン・リーズ(g,vo)、レス・ホルロイド(b,vo)、ウーリー・ウルステンホルム(kb,vo)、メル・プリチャード(ds)の4人組で、69年にParlophoneからデビュー。
そのデビューシングルは、ノーマン・ハリケーン・スミスがprodした"Brother Thrush"で、スミスからみでどうしてもピンク・フロイドを思い出してしまいます。それも優しげなムードの。バンドは74年の5th「Everyone Is Everybody Else」よりPolydorに移籍。たとえばムーディー・ブルーズ何かと同じように「優しげな」と形容される音楽です。

エリザベス・バラクラフ(Elizabeth Barraclough)


後期Bearsvilleの迷走ぶりは、多種多彩なアーティストをそろえながら、ランディ・ヴァンウォーマーしかヒットが出なかった事にあります。ニュー・メキシコ出身の女性ssw、gtrのバラクラフは、2枚のLPをこのレーベルに残しています。ジョン・サイモンが一部prodした78年のファースト「Elizabeth Barraclough」はポール・バタフィールド(harp)が参加したブルージーな曲もありますが、パンクっぽい曲もありかなり混乱気味。一方セカンドはメンフィスでウィリー・ミッチェルがprodしたブルー・アイド・ソウル的なもの。バーバラ・リンのカヴァーもありました。アーロン・ネスビット(kb)、リロイ・ホッジズ(b)、ジーン・クリスマン(ds)参加。

ポール・バレール(Paul Barrere)

Love Sweet Love

Love Sweet Love

リトル・フィートのgtr。解散後ニコレット・ラーソン・バンドを経て83年に本格的にソロへ。基本的にフィートと同じ音楽だけどスケールは小さい。83年の「On My Own Two Feet」では、元ディキシー・ドレッグスのT・ラヴィッツ(kb)が参加していて、この流れがブルーズバスターズへとつながる。"Love Sweet Love"はニコレットもカヴァー。リリースはWEA系のMirageから。ブルーズバスターズ解散後再編フィートを経て、フレッド・タケットとのデュオでも活動。