バンダイ「1/100 MG RX-78-2ガンダム Ver.3.0」

バンダイマスターグレード最新製品ガンダムVer.3.0、発売前のサンプルレビューです。6年ぶりの新規開発MGガンダムということで今回はメーカー側でもPRにいつにないほどの力の入れよう、HLJにもあー、詳しい個数は言えませんが結構な数のサンプルが届きました。

ですので

すでにいくつかのコンテンツで組まれていますから、ご覧になった方も多いでしょう。本体さんのほうではランナー配置からフレーム構造まで押さえた組み立てレポートや、シッド先生とライアン先生の軽妙なトークによる紹介動画(英語の勉強にもなるよ!)などです。なお動画の方では冒頭、貴重なサンプルキットを無造作に放り投げてる人物が写りこみますが、よい子とよいおとなの人は決して真似しないでください。真似していいのは偉くなってからです。権力は社会的地位にもれなく付属します。


…楽屋ネタは内輪の人間しか喜ばないので、あんまり多用するものじゃありません。さくさく進めて行きましょう




パーツ紹介も控えめで。一部パーツは2.0と共有されていますが久々の(?)新機開発フレームによる新生マスターグレードです。


イキナリ組み立て完了である。いやほら、途中の過程も激しくガイシュツでありますし……


ご存じの通り形状としてはお台場の実物大ガンダムを1/100スケールに縮小したようなカタチです(各部分のバランス・プロポーションはサイズに合わせて変更されているはずです)。機体外装のパネルラインが複雑なものとなってパーツ数も増加した反面、2.0に付属していたスーパーナパームやガンダムハンマーなどは無いんですな。


コアファイターなんかは2.0のがそのまんま入ってます。実際よく出来てるのよコレ。


今回一番のセールスポイント「ムーバブルアーマーシステム」による関節可動に伴う装甲の移動表現は特に正座させたときに威力を発揮します。素晴らしい解像度!しかしMSが正座するシチュエーションってあんまり……


ビームライフルやハイパーバズーカなどの武装もメインフレームは2.0のものですが、グリップ部分に可動指に合わせた固定ジョイントが設けられています。


エモーションマニピュレーターによる五指全関節の独立可動は銃器のグリッピングひとつとっても自然な芝居が演出できます。その反面素手の握り拳やジョイントのないシールドを持つのはいささか苦労しまして(実はこの画像ではバズーカ砲身がシールドを支えていたりする)、自由度が高い分デフォルトで規定された姿勢が取り難いような印象でしょうか。そんでもってあーでもねーこーでもねーといじくりまわしていたらポッキリ……


レビュー /(^o^)\ オワタ


みたいな顔になりましたけれど、幸い修正できたからこんな画像も撮影できた訳である。皆さんも可動指の扱いには注意しましょう。交換手首が付属しないわけだぜフゥ…(冷や汗)


あとは組んでて気が付いたことをちらほらと。大気圏突入時に活用される股間ユニットは劇場版の耐熱エア噴出機構が再現されています。MGガンダムでは以前から(少なくとも2.0では)実装されてるパーツだけれど、あんまりここが注視されることって無いかな。TV版の耐熱フィルムよりも「リアルだ」と言われることが多いシステムですけれど「そのエアーはどこから湧いてくるのか」は気にしない方が幸いである。きっと次元タンクをブローするんですよガミラスの次元潜航艇みたいに(棒)


ジオングの足だ!」「ジュディ・オングの足?」

そんなコミックボンボンの創刊号を読んだ人間にしかわからんネタはヤメレ。成井紀朗の「秘密指令0059」が復刊するのはいつの日になるんでしょうか。復刊ドットコムでリクエストがスタートしてもう12年も経つのに51票しか集まってないよ……


本体さんの方でも書かれていましたが、肘関節にメタリックシール貼る作業は大変でした。むしろ苦痛でした……さんざん苦労したあげく完成したら全然見えなくなるのはかなり(#^ω^)ビキビキ で、ここんところはもう少しなんとかならなかったんじゃろか。バンダイホビーサイトではただいま歴代MG人気アンケートをとっていますけど、「歴代MGここが大変だったアンケート」を調べても面白い結果が出るんじゃないでしょうかしら。


電飾ユニット用の空きスペースは無限の可能性を秘めているように感じます。1/550ガンダムを仕込むならここよりはダミーのコアブロックユニットの方ですかそうですか。今思えばプラモ狂四朗って結構卑怯な勝ち方多いですね。


さっきから妙に皮肉めいた事ばかり書いてるのは単に執筆してるのが世を拗ねてアイロニーに依存している人間だからであって、素直に接すればモノとしては非常に秀でた製品だろうと思います。個人的に最後に組んだMGがF2ザクだもんで2.0をすっ飛ばして現代最先端のガンプラに触れるのは実に楽しい時間でありました。しかしこうして並べてみるとなんだかザクの方が頑丈で強そうですねってどうして物事をまっすぐに見られないのだ、俺は。


これでオチを付けても良かったんですがどうも淡白な気がしたのでクレオスのガンダムマーカー新製品「ガンダムマーカー流し込みスミ入れペン ブラック」を試しに使ってみました。メーカー側からも繰り返し「素組み専用」と強調されている従来にないタイプ。


ペン先はこのような形状です。従来のスミ入れ用極細やふでペンと違って通常のガンダムマーカーに近い(口径は細い)形状ってつまり細先マーカーのタイプか?あれだけは使ったことないので詳細が分からない(汗)


実際に塗ってみると流動性がたかく、みるみるスーッと広がって行きます。ハミ出すの前提で油性マーカーですから、なるほど塗装面を侵す力も大きいでしょうね。


モールド全部やると死ぬような気がしたので胴体中央部分の目につくところだけ使ってみます。はみ出た部分の処置は広く事務用に用いられている「MONO」ブランドのプラスチック字消しが良く効きますが、場所によってはシャープペンシルの底部に付いてる小さな消しゴム使わないと届かないモールドがあったりで、マーキングよりは後処理を考えて選択したほうがいいかも知れません。(Mr.カラーの溶剤は効きます)素組みにスミ入れするだけなら通常のガンダムマーカーでも可能ですからその辺は適材適所でしょう。なおビームサーベル部分を片側だけやってるのは使用の前後で差異を見てほしいからであって手抜きとかメンドクサイとかそういうことではないと容疑者は主張しており、警察では余罪を追及しています。


「お台場のガンダム」を念頭に置くなら武器持たせないままで素立ちのほうがそれらしいのかな?一般の店頭や通販サイトでみるよりはガンダムフロント東京で目にしたほうが購入意欲を掻き立てる製品かも知れませんね。正直なところを申し上げるとデザイン的な目新しさはないガンダムなのですが、同じ実物大ガンダムをキット化した1/144のリアルグレードよりは組み立て過程もその後のディスプレイやアクションもエンジョイしやすいものかと。「3.0というより2.5ではないのか」という声もあるかも知れませんが、オリジンアニメ化も控えていますからこのタイミングでこの形のMGガンダムを出すことに、それなりに意味はあるかと思います。

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