JCI 認証取得医療機関一覧、JCI Practicumセミナー in 東京 2014
長らく間が空きました。
国内のJCI認証病院は順調に増え、現在9つです。
JCI認証取得医療機関一覧
http://ja.jointcommissioninternational.org/about-jci/jci-accredited-organizations/
※括弧内 認証取得年月
亀田総合病院(千葉県、2009.8)
NTT東日本関東病院(東京都、2011.3)
老健リハビリよこはま(神奈川県、2012.3)
聖路加国際メディカルセンター(東京都、2012.7)
湘南鎌倉総合病院(神奈川県、2012.10)
聖隷浜松病院(静岡県、2012.11)
相澤病院(長野県、2013.2)
メディポリスがん粒子線治療研究センター(鹿児島県、2013.10)
済生会熊本病院(熊本県、2013.11)
また、2014年7月には東京でセミナーが行われるそうです。
準備を検討している施設にとって、評価基準の実際を学び、本部の方とのパイプもできる貴重な機会になります。
★JCIプラクティカム (東京・品川、2014/7/28-8/1、5日間)
http://ja.jointcommissioninternational.org/tokyo-international-practicum/
JCI Practicum in Tokyo
以前ご紹介したJCI Practicumですが、
今月ついに東京でも開催されるようです。
JCI「セミナー」というタイトルなので
コンサル企業のレクチャーなのかと見逃していましたが、
良く見るとJCI本部主催の公式Practicum、国内初です。
JCIの考え方、審査方法、さらに認定病院での模擬審査など
実践的な情報が学べます。(今回はNTT病院に訪問するようです。)
10/26-28 JCI Practicum in Tokyo
日本の“メディカル・ツーリズム”考
最近よく耳にする医療観光・Medical Tourism(メディカル・ツーリズム)という言葉に違和感を感じます。
個人的には、Medical Tourismは必要な医療を求めて移動する患者の動きとそのしくみを(ニュートラルな意味で)示すもので、富裕層のみを対象にした儲け主義医療でもなければ、貧しい人を食い物にする貧困ビジネスでもないと思うのです。
もっと言えば、そもそもTourism(ツーリズム)でもありません。治療目的の海外渡航ならMedical Travel(メディカル・トラベル)の方が実態に近いと思います。一方で、エステや美容目的ならHealth Tourism(ヘルス・ツーリズム)。この2つはマーケットが全然違います。
たかが言葉、されど言葉。
この“医療観光”という単語のためにMedical Travelに対する取り組みが一過性のブームで終わってしまうとすると・・・世界の患者の動きを肌で感じることなく、日本の引きこもり医療が続くのでしょうか。
これは日本の医療を良くするいいチャンスだと思っているからこそ、今のメディア等での扱いはちょっと残念です。
JCI Practicum
JCIは、Practicumという受審予定病院向けのセミナーを年に数回開催しています。
4月にはシンガポールであります。
http://www.jointcommissioninternational.org/Conferences-and-Seminars/apSingaporePracticum/1516/
アジアだけでなく、十数カ国から何十人もの医療関係者が
一同に会し、JCIの手法や最新情報について学びます。
JCI 認定病院 一覧
JCIの認定病院は、JCIのホームページに一覧があります。
http://www.jointcommissioninternational.org/JCI-Accredited-Organizations/
これを元に集計すると・・・
トルコ 34
サウジアラビア 29
アラブ首長国連邦 21
ブラジル 20
アイルランド 18
スペイン 16
イタリア 15
シンガポール 15
インド 13
メキシコ 8
台湾 7
タイ 7
デンマーク 6
ドイツ 5
カタール 5
中国 5
オーストリア 4
ヨルダン 4
コスタリカ 3
チェコ共和国 3
マレーシア 3
イスラエル 3
フィリピン 2
エジプト 2
韓国 2
レバノン共和国 2
ポルトガル 2
チリ 2
インドネシア 1
エチオピア 1
パキスタン 1
バミューダ 1
バルバドス 1
キプロス共和国 1
スイス 1
バングラデェシュ 1
コロンビア 1
ベトナム 1
日本 1
合計39カ国267病院。
JCIの評価基準。
JCIの病院向け評価項目は、14領域に分かれています。
1. International Patient Safety Goals
2. Access to Care & Continuity of Care
3. Patient & Family Rights
4. Assessment of Patient
5. Care of Patients
6. Anesthesia & Surgical Care
7. Medication Management & Use
8. Patient & Family Education
9. Quality Improvenment & Patient Safety
10. Prevention & Control of Infections
11. Governance, Leadership & Direction
12. Facility Mangement & Safety
13. Staff Qualification & Education
14. Management of Communication & Information
日本の機能評価とどう対応しているか考えるとおもしろいです。全部きれいに当てはまりますよ。評価基準は現在Version3。2010年半ばには、また新しいバージョンが出るようです。