ヘッセのこととか

やっと読んだ。

私にとってオウムとは何だったのか

私にとってオウムとは何だったのか

元建設相大臣の証言というよりは、総務部長による組織の業務報告と回想といった印象。
淡々と簡素に活動を振り返った、という手記だった。

内容については今は詳しく触れないけれども、「ああ〜 やっぱり」と感じたこと。
大学時代に唯一読んだ仏教に関係した本として

シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)

があげられていたこと。


ここあたりは、私も似たようなモノだからなぁ。 

あとは岩波文庫のこんなのとか。
仏教〈上〉第一部仏陀 (岩波文庫) 仏教 下 (岩波文庫 青 324-2)


その後に日本の古典を読んでいくうちに、平安・鎌倉の仏教の動きを勉強していき、一向宗あたりは「歴史の知識」というような感じ。
宮沢賢治石原莞爾国柱会で繋がるというのも、面白いなと思うが…あくまでも知識としての宗教だったな。


空海の風景〈上〉 (中公文庫)

空海の風景〈上〉 (中公文庫)

これは合理主義的解釈すぎて、「宗教」「密教」が見えないと思った。
官費留学した官僚vs在野のベンチャー起業家の対立のように見えたな。


日本の仏教について、現役の宗教者・作家が書いたモノをちゃんと読んだ記憶がないな。
民話についても、どこか小泉八雲みたいな視点でいるような気がする。



ちなみに、ヘッセの翻訳者 高橋健二岸田國士の後を継いで大政翼賛会文化部長になった件も、なかなか興味深かったりする。

藤原新也は「荒野の狼」なのかな
も、若干関係してくる話かも。