ジョン・シナ ウマガ タイトルマッチ調印式

ジョン・シナと“サモアン・ブルドーザー”ウマガが「ロイヤルランブル」で再戦。試合形式は「ラストマン・スタンディング」。
シナがあまりにも受け入れられないので、絶対に声援を集めないタイプのウマガやカリと対戦させてベビーフェイス扱いしてもらうという嫌らしい意図が透けて見えます。
はっきり言って、「怪物に立ち向かっていく勇敢な正義の味方」なんて平凡なキャラクタしか演じられないのなら、チャンピオンの座に居続けるのが間違っています。プロレスファンは、力量のない人間がトップに据えられてそれを受け入れるほど単純ではありません。
桂米朝笑福亭仁鶴らを差し置いて笑福亭鶴瓶上方落語のトップとして扱うことがないように、人には分相応というものがあるのです。(タレントとしての鶴瓶を低く見ているわけではないので念の為)


シナはサインした後、ウマガに不意打ちで襲い掛かり、場外に落として鉄階段で殴ると、レスラーではないアルマンド・アレハンドロ・エストラーダを抱え上げ、FUでテーブルに叩きつけるという暴挙に。
なんて卑怯な奴なんだ!恥を知れ!

会長執務室にて

トランプ氏から電話の返事はありません。どうやら、前週の水曜日に手紙が届いていたようです。
「ビンスへ。長年のWWEファンとして、先週の対決について意見を言わせてもらう。あれはひどい出来だった。面白くないし笑えない。正直言ってひどすぎる。視聴者もあんなものよりレスラー同士の迫力ある闘いを見たいと望んでいたようだ。あれでは風刺にもなっていない。今週もRAWを観戦するが、楽しい娯楽スポーツ番組を期待している。追伸:日曜は“アプレンティス”をお見逃しなく。」

マクマホン会長演説

ついにリングに上がって直接訴えることにしたようです。
トランプ氏の批判は不適切だと力説するビンス。そして、ミスUSAの素行不良による剥奪騒動に対し「私ならこうやる」とミスUSAを呼び込んだのですが、今回もまた偽者で、それはトリー・ウィルソンでした。
トリーが屈辱的な台詞を言わされていると、それを見かねたカリートが入ってきました。そして、大胆にもビンスに向かって「クールじゃねえ」を連呼。激怒したビンスは「やってやる!」というポーズを見せたのですが、カリートが受けて立つ姿勢を見せると「相手になるのは私ではない」と、グレート・カリを呼び込みました。
圧倒的なパワーを見せてカリートをKOしたカリ。相変わらずド迫力です。試合をしなければ。
最後にビンスはカリートにこう言い放ちました。「これぞクールだ」。

マスターロックチャレンジ

“マスターピースクリス・マスターズの必殺技マスターロックは公式戦で未だに破られていません。
「マスターロックチャレンジ」とは、最初からマスターロックを掛けた状態で始まり、それを振りほどくことが出来るかどうかという勝負です。
挑戦者は、なんとレジェンドのロン・シモンズ。学生時代にはオールアメリカンに選ばれたほどのフットボールの名選手で、元WCW王者、元WWEタッグ王者と輝かしい実績を誇るのですが、寄る年波には勝てず、セミリタイア状態のレスラーです。
せせら笑って他の挑戦者を募るマスターズを見て立腹したシモンズは「いいから早くやれ」とばかりに突き飛ばし、これでマスターズもやる気になってマスターロックチャレンジが開始されました。
怪力シモンズが全力を振り絞ると、両手のクラッチがもう少しで外せそうな状態にまで追い込みました。しかしここでなぜかスーパー・クレイジー乱入。攻撃した相手はマスターズなのですが、タイミングが悪すぎて、シモンズの邪魔をしたようにしか見えません。
ともかく、KOされたマスターズにシモンズが歩み寄ると、溜めに溜めてとどめの一言"Damn!"

トリプルH手術リポート


↑患部のレントゲン写真


執刀したアンドリュース医師は「完治までには少なくとも4ヶ月はかかる」と話していました。現場復帰にはリハビリと体作りも必要ですから(練習オタクのハンターさんなら上半身のトレーニングは続けるでしょうが)、おそらく来年の夏から秋まで掛かるでしょう。少なくともレッスルマニアには絶対に間に合いません。
余談ですが、私は前にやったのも大腿だと思っていたのですが、前は腿ではなく膝だったそうです。

ハンディキャップマッチ レイテッドRKO(エッジ&ランディ・オートン) vs “ハートブレイクキッド”ショーン・マイケルズ

まずRKO指定がDXのパフォーマンスを茶化したマイクアピール。その後ろで見ているリリアンとキオーダの視線の冷たいことといったら…。

リリアンさんキレてます?


そして、観客が持っているDXのサインボードを回収すると、それを破ったり踏みつけたりしてDXファンの感情を逆なでします。。
私は元々悪役好きですし、WWEのアングルに腹を立てることなどめったにないのですが、RKO指定を見ていると本気で腹が立ってきます。あれほどまでに不快なヒール集団は、他に日本のブードゥー・マーダーズくらいしかいないでしょう。


一人で入場してきたHBKの表情は真剣そのもの。いつものようなおちゃらけた態度は一切見せません。技らしい技はほとんど出さず、打撃一辺倒で怒りをぶつけました。これほど気迫のこもったHBKはいつ以来でしょうか。
試合は予想に反して一方的なものとはならず、HBKが二人を相手に大立ち回り。「ショー・ストッパー」の異名は伊達ではありません。RKO指定は一人を相手に劣勢を強いられ、エッジが苦し紛れに椅子を持ち込んで自ら反則負けを選ぶという体たらく。事実上、HBKの圧勝でした。


HBK(椅子持ち込みによる反則)エッジ×


エッジは横たわっているHBKの頭の下に枕を敷き、コンチェアトを仕掛けようとします。そして、今まさに椅子が振り下ろされようとしたその瞬間、HBKは椅子を蹴り上げて逆襲。蘇生したHBKはエッジ、オートンに立て続けにローブローを入れて形勢逆転。
そしてリング下に降りると…取り出したのは、HHHの魂ともいえるスレッジハンマーこれでエッジのどてっ腹に一撃を加えると、続いてオートンの額に一撃。更にオートンをコンチェアト葬。HBKの気迫にエッジは気圧され、オートンがやられるのを指をくわえて見ているしかありませんでした。
HBKは「DXは死なず」を見せ付け、見事にHHH、ドゥガン、フレアーの敵を討ちました。