出発〜宮島まで

山口県東南部にやってきた、姉を訪ねることのほかにもう一つあった目的、それは「かんべ」の栗まんじゅう。
といってもここを読んでいる人は多分だれも知らないでしょう。「かんべ」は山口県田布施町田布施駅前にある和菓子屋さんで、メディアの露出は一切無しの昔からある昔気質のお店。山口では知る人ぞ知る栗まんじゅうの名店。おいしいんですよ、これがまた。
まだ山口に暮らしていた頃、ときたま来る親戚が手土産にしてくれました。祖父の法事でもその親戚が栗まんじゅうを持ってきて、「おじいちゃんはここの栗まんじゅうが大好きだったからねえ」と昔話を聞かせてくれましたっけ。
さて、そんなおセンチな気分や食い意地はみじんも表に出さず出発の支度を済ませてエンジン始動。見送りの姉に「お姉さん、お願いだから痩せて下さい。」の言葉を残してアクセルを回すよ!
うーん、山中の朝の澄んだ空気の中を駆け抜けるのはなんて爽快なんでしょう。右に左にくねる道に気をつけながら山を下り、一路田布施駅を目指して急がず慌てず快調に道を行く。そして到着、田布施駅前!
…て、あれ?

今日は日曜日。定休日も日曜日。おおう、なんてこったい…。昔ながらのお店だけに、日曜がお休みなのも昔ながら…。
ま、しょうがない。次回のツーリングのお楽しみにしましょう。今度は秋吉台か角島、はたまた萩観光かなあ。

それでは本日の目的地、宮島へ向かいましょー。頭を巡らせまずは柳井市を抜け海沿いの幹線道路へ出ることに。
 

右手には海、左手には花盛りの山、そしてどこまでも続くかと思われる線路、そして道。この昂ぶる感覚はバイク乗りになってみないと多分わからないけど、是非みんなに知ってもらいたい。乗ればわかるさ!

宮島にて

宮島。厳島神社日本三景における唯一の人造物である、海上の美。
一度は見に来たいと思っておりました。今回山口に行くからには寄らずにはおくものかと思っておりました。バイクを停め、穴子ご飯でお腹を満たしたらJRフェリーの切符を買って、船上へ。片道10分ほどの道行きです。

大河ドラマのせいかもともとか、やっぱり人多いですね。到着したときにはもう干潮を少し過ぎていて、大鳥居の足下は波の中。
 

鮮やかな丹色に彩られた社殿。
 
 
 


ひとしきり神社を堪能した後は海岸沿いをぷらぷら。そんなとき、鹿が女の子をストーキングしているのを発見!えさをねだってるだけなんだけれど、なんとなくおかしくてパシャリ。それを見ていた彼氏が「ふふっ、そこの人に写真撮られてるよー。」だって。いい一枚、頂きました。
 

さらにぷらぷらと路地を散策。軒先にちょっとした飾りが出してあると、住む人の心遣いが感じられてほんわかしますね。
 
 

丘の上の千畳閣なる建物へ。後で調べると豊臣秀吉加藤清正が祭られているそうで。たくさんの額が飾られていましたが、昔話や偉人伝に基づくものが多い様子。写真は多分巴御前
 
 
もうちょっと居たいけれど、帰りの時間もあることだしそろそろ出発しますか。

寄り道

宮島を離れ、昨日来た道を逆戻り。と、休憩中のPAツーリングマップルをめくりながら温泉に寄ることに決定。いったん高速を降りて山中の温泉郷で旅の疲れを落とします。
ここも桜がとてもいい感じ。風に舞い散る桜を写真に捉えられなかったことがとても残念。何度言ったか分からないけれど、美しい…。

かんぽの宿の温泉で旅の疲れと排ガスの汚れを落としたら、あとはまた高速に復帰して我が家まで戻るばかり。そして言うことは1つだけ。

いいツーリングだった。

以上、初のお泊まりツーリングでした。