この本はストライクゾーンど真ん中。
1989年は、70年代後半に一度は停滞したものの、
80年のマンザイブームによって生まれ変わった
テレビバラエティが”青春時代”を迎えた年だった。
1989年のテレビっ子 -たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記
- 作者: 戸部田誠(てれびのスキマ)
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (9件) を見る
1989年のテレビ界での主な出来事は
・「オレたちひょうきん族」放送終了
・「ザ・ベストテン」放送終了
・ダウンタウン、ウッチャンナンチャンが
”笑っていいとも”のレギュラーに抜擢
・「夢で逢えたら」全国放送に昇格
・「ねるとん紅鯨団」が「今夜は最高を」終了に追い込む
・「とんねるずのみなさんのおかげです」熱狂的人気
・「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」第一回放送
・「イカ天(平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国)」放送開始
・「ダウンタウンのガキのつかいやあらへんで」放送開始
・深夜ドラマ「やっぱり猫が好き」に三谷幸喜参加。
つまり、現在まで続く、平成バラエティの中心人物が出揃い、
その基礎が完成したのが1989年(平成元年)だったのだ。
本書の冒頭は、2014年3月31日”笑っていいとも”グランドフィナーレ
から始まる。
タモリ、さんま、たけし、鶴瓶、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、
とんねるず、ナインティナイン、SMAP、爆笑問題までが勢揃いする
ステージはあたかも”平成バラエティ”の最終回、葬式のようでもあった・・・と
本書は1989年を中心にして、
様々な資料、証言を読み解き、
平成バラエティのルーツを遡る。
それは70年代後半からの
青春群像劇を紐解くことでもある。
まさに小生の世代にシンクロする。
つまりストライクゾーンど真ん中なのだ。