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2018-04-18

ヘイドン・ホワイト著, 岩崎稔訳『メタヒストリー−19世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』(1973=2017)

歴史学に衝撃をもたらした“伝説の名著“ 翻訳不可能と言われた問題作が43年を経て、遂に邦訳完成!

[日本語版序文]
ようやく! そして、メタヒストリーを再考することの意味について

[四〇周年記念版への前書き]
「きみが手にしているすべてが歴史だ」(マイケル・S・ロス)

四〇周年記念版への序文

一九七三年版への序文

序論●歴史の詩学
歴史学的作品の理論
プロット化による説明
形式的論証による説明
イデオロギー的意味による説明
歴史叙述のスタイルという問題
喩法の理論
一九世紀の歴史意識の諸段階

■第1部■受け入れられた伝統――啓蒙と歴史意識の問題

第1章●隠喩とアイロニーのはざまの歴史的想像力
はじめに
啓蒙の歴史叙述の弁証法
歴史叙述の伝統的な概念
歴史、言語、プロット
懐疑主義とアイロニー
啓蒙以前の歴史叙述の主要形式
ライプニッツと啓蒙
歴史の場
啓蒙の歴史叙述の到達点
啓蒙の歴史叙述に対するヘルダーの叛乱
ヘルダーの歴史理念
ヘルダーからロマン主義と観念論へ

第2章●ヘーゲル――歴史の詩学とアイロニーを超える方法
はじめに
言語、芸術、歴史意識
歴史、詩、レトリック
可能なプロットの構造
包摂的なプロット構造としての悲劇と喜劇
即自的歴史と対自的歴史
即自かつ対自的歴史
構造としての《歴史の場》
国家、個人、悲劇的歴史観
過程としての《歴史の場》
悲劇から喜劇へ
世界史というプロット

■第2部■一九世紀の歴史記述における四種類の「リアリズム」

第3章●ミシュレ─―ロマンスとしての歴史的リアリズム
はじめに
一九世紀における歴史学の古典
歴史哲学に抗する
歴史叙述
隠喩的様式における「リアリズム」としてのロマン主義的歴史学
「存在の混沌」としての歴史の場
ミシュレ─―隠喩として説明され、ロマンスとしてプロット化された歴史叙述

第4章●ランケ─―喜劇としての歴史的リアリズム
はじめに
ランケの歴史学的方法の認識論的基礎
喜劇としての歴史過程
歴史的分析の「文法」
歴史的事件の「構文論」
歴史解釈の「意味論」
ランケにおける歴史的理念(イデー)の保守的含意
喜劇としてプロット化された歴史
歴史的方法として有機体論を本格的に弁護すること
小括

第5章●トクヴィル――悲劇としての歴史的リアリズム
はじめに
弁証法に抗って
二つの様式における詩と歴史
自由主義の仮面
社会的調停の歴史叙述
歴史過程の「構文論」
アメリカの歴史の「意味論」
ヨーロッパ史というドラマ
リベラルな視点、保守的な語調
アイロニーの視座から見る悲劇的対立
革命というドラマのアイロニー的解決
アイロニー的視点がもつイデオロギー的意味に抵抗する試み
ゴビノー批判
アイロニーへの転落
小括

第6章●ブルクハルト――風刺劇としての歴史的リアリズム はじめに
ブルクハルト――アイロニー的世界観
世界観としてのペシミズム――ショーペンハウアーの哲学
歴史意識の基盤としてのペシミズム
風刺劇的スタイル
歴史過程の「構文論」
歴史の「意味論」
「風刺(サトゥーラ)」のプロット構造
隠喩に抗って
アイロニーとしてのリアリズム
歴史と詩
小括

■第3部■一九世紀後期の歴史哲学における「リアリズム」の拒否

第7章●歴史意識と歴史哲学の再生

第8章●マルクス――換喩の様式における歴史の哲学的弁護
はじめに
マルクスについて研究するという問題
歴史をめぐるマルクスの思想の核心
分析の基礎モデル
歴史的実存の「文法」
歴史過程の「構文論」
歴史の「意味論」
具体的な歴史的出来事に適用されたマルクスの方法
茶番劇としての歴史
小括

第9章●ニーチェ――隠喩の様式における歴史の詩的弁護
はじめに
神話と歴史
記憶と歴史
道徳と歴史
真理と歴史
小括

第10章●クローチェ――アイロニーの様式における歴史の哲学的弁護
はじめに
批評としての歴史哲学
「芸術の一般概念のもとに包摂される歴史」という試論について
歴史意識の美学
歴史的知の本性――共通感覚が与える正当化
歴史学的知の逆説的な本性
クローチェの歴史観念のイデオロギー的意味
適用された批評の方法――アイロニーの馴致効果
クローチェ対マルクス
クローチェ対ヘーゲル
クローチェ対ヴィーコ
ブルジョア・イデオロギーとしての歴史学

結論

[日本語版解説]
メタヒストリーとは、いかなる問いなのか? (岩崎稔)

参考文献一覧
1.本文内で分析された著作
2.歴史学・歴史哲学・批判理論に関する本文内で言及した著作
3.ヘイドン・ホワイトの著作(単著、共著、共編著)
4.ヘイドン・ホワイトの著作・論文の翻訳
5.ヘイドン・ホワイト論

2018-04-13

エイモス・チュツオーラ著, 土屋哲訳『やし酒のみ』(1952=1970→2012)

やし酒飲み (岩波文庫)

やし酒飲み (岩波文庫)

「わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった」―。やし酒を飲むことしか能のない男が、死んだ自分専属のやし酒造りの名人を呼び戻すため「死者の町」へと旅に出る。旅路で出会う、頭ガイ骨だけの紳士、幻の人質、親指から生まれ出た強力の子…。神話的想像力が豊かに息づく、アフリカ文学の最高傑作。作者自身による略歴(管啓次郎訳)を付す。

やし酒飲み
私の人生と活動(管啓次郎訳)
解説(チュツオーラとアフリカ神話の世界(土屋哲)
異質な言語の面白さ(多和田葉子)

2018-04-06

エルンスト・カッシーラー著, 宮田光雄訳『国家の神話』(1946=1960→2018)

「シンボル(象徴)」を軸にして科学、哲学、文化論を横断する数々の大著をものした、比類なき碩学エルンスト・カッシーラー(一八七四‐一九四五年)。彼は祖国ドイツでナチス政権の支配が頂点を迎えつつあった一九四一年、ついに長らく封印していた主題である「国家」を取り上げる。遺著となった本書は現代世界を根本から考えるための必読書である。

第一部 神話とは何か
 第一章 神話的思惟の構造
 第二章 神話と言語
 第三章 神話と情動の心理学
 第四章 人間の社会生活における神話の機能
第二部 政治学説史における神話にたいする闘争
 第五章 初期ギリシア哲学における《ロゴス》と《ミュトス》
 第六章 プラトンの『国家』
 第七章 中世国家理論の宗教的および形而上学的背景
 第八章 中世哲学における法治国家の理論
 第九章 中世哲学における自然と恩寵
 第十章 マキャヴェッリの新しい政治学
 第十一章 マキャヴェッリ主義の勝利とその帰結
 第十二章 新しい国家理論の意味
 第十三章 ストア主義の再生と《自然法》的国家理論
 第十四章 啓蒙哲学とそのロマン主義的批判者
第三部 二十世紀の神話
 第十五章 準 備:カーライル
 第十六章 英雄崇拝から人種崇拝へ
 第十七章 ヘーゲル
 第十八章 現代の政治的神話の技術
結 語
訳 註
訳者解説
学術文庫版訳者あとがき
人名・作品名索引

菊地史彦著『「若者」の時代』(2015)

「若者」の時代

「若者」の時代

若者たちは、社会から何を求められ、いかに遇されたのか。彼らは、どのような栄光と失意と屈辱を体験してきたのか。復興期から高度成長期、停滞期を経て格差の時代へ―歌謡曲、映画、記録、TVドラマ、文学、マンガを素材に、戦後社会を走り抜けた「不機嫌な魂」の軌跡を追う。

序章 反抗までもう一歩
第1章 忘れられた歌姫―青山ミチの存在と闘い
第2章 転がる卵のように―集団就職と戦後都市
第3章 端境期のセヴンティーン―六〇年安保のさなかで
第4章 舞い降りたバリケード―高校闘争一九六九
第5章 学園はいかに夢見られたか―学校意識の変容
第6章 “遠郊”の憂鬱―地元意識の変容
終章 東北と若者たち

96 橋本『「格差」の戦後史』

「格差」の戦後史--階級社会 日本の履歴書 (河出ブックス)

「格差」の戦後史--階級社会 日本の履歴書 (河出ブックス)

257 青春の殺人者, 長谷川
261 遠雷, 根岸
274 下妻物語, 中島哲也
大江「セブンティーン」「政治少年死す」
苅谷『大衆教育社会のゆくえ』

性的人間 (新潮文庫)

性的人間 (新潮文庫)

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

岡崎『リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

藤本『私の居場所はどこにあるの?―少女マンガが映す心のかたち』

西谷『レモンとサクランボ』

レモンとサクランボ (白泉社文庫―西谷祥子傑作選)

レモンとサクランボ (白泉社文庫―西谷祥子傑作選)

橋本治『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』『桃尻娘

桃尻娘 (ポプラ文庫)

桃尻娘 (ポプラ文庫)

石黒他『「東京」に出る若者たち』

2018-04-03

飯田一史著『ベストセラー・ライトノベルのしくみーキャラクター小説の競争戦略』(2012)

ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略

ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略

生徒会の一存』『バカとテストと召喚獣』『とらドラ!』『ゼロの使い魔』『とある魔術の禁書目録』『鋼殻のレギオス』そして『涼宮ハルヒの憂鬱』・・・・・・。 シリーズ累計で数百万部を売り上げ、いまもっとも読者を獲得しているジャンルであるライトノベルから、作品論、メディア論、顧客分析、競争環境分析を駆使して、市場で勝つ戦略までを解き明かす。 Amazonランキングで1位になったライトノベル作品を徹底分析する。

はじめに amazonで1位になったライトノベル〈だけ〉読む
第一部 総論 ライトノベルの四大ニーズ
第二部 ラブコメ
 第一章 高坂桐乃はなぜ「残念」なのか
 第二章 リーダーシップ・ギャグ・秀吉 『バカとテストと召喚獣』
 第三章 ラブコメで「刺す」には 『とらドラ!』『文学少女
 第四章 ファンタジー・ツンデレ・本妻確定型ハーレム 『ゼロの使い魔』
 第五章 バトルラブコメ+本妻不在型ハーレムの成功と困難 『IS〈インフィニット・ストラトス〉』
第三部 バトル
 第一章 なぜ異能バトルに上条さんの「説教」が必要なのか 『とある魔術の禁書目録』
 第二章 バトルで「刺す」ためのしゃべらない敵 『鋼殻のレギオス』
第四部環境分析
 第一章 顧客分析 『涼宮ハルヒの憂鬱』受容を通じてのオタク世代論
 第二章 事業分析 なぜライトノベル発のメディアミックスは重宝されるのか
付録 Q&A 細かい話や疑問に答えます
終わりに

2018-04-01

宇野朴人著『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』(2012)

隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その一角に、とある事情で嫌々、高等士官試験を受験しようとしている、一人の少年がいた。彼の名はイクタ。戦争嫌いで怠け者で女好き。そんなイクタが、のちに名将とまで呼ばれる軍人になろうとは、誰も予想していなかった……。戦乱渦巻く世界を、卓越した才で生き抜くイクタ。その波瀾万丈の半生を描く、壮大なファンタジー戦記、いよいよ開幕!