ソーシャル・ネットワーク

2003年、ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルド・サベリンとともにある計画を立てる。それは、大学内で友達を増やすため学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというもの。閉ざされた"ハーバード"というエリート階級社会で「自分をみくびった女子学生を振り向かせたい」そんな若者らしい動機から始めたこの小さな計画は瞬く間に大学生たちの間に広がり、IT界の伝説ナップスター創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、ついには社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと一気に成長を遂げる。一躍時代の寵児となった彼らは若くして億万長者へと成り上がっていく一方、最初の理想とは大きくかけ離れた孤独な場所にいる自分たちに気づくがーーー。


【注目ポイント】


・監督:デヴィッド・フィンチャー


エイリアン3Alien³(1992年)
『セブン』 Se7en(1995年)
『ゲーム』 The Game(1997年)
ファイト・クラブ』 Fight Club(1999年)
パニック・ルーム』 Panic Room(2002年)
『ゾディアック』 Zodiac(2007年)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 The Curious Case of Benjamin Button(2008年)


と彼が手掛けた錚々たる作品群。個人的には『セブン』が好きです。


・音楽:トレント・レズナーアッティカス・ロス


トレント・レズナーは『Nine Inch Nails』の中心人物で、僕の最も好きなミュージシャンの一人です。と言ってもメンバーは流動的で実質彼の個人プロジェクトのようなものです。2009年に活動を停止し、現在は『How to Destroy Angels』というプロジェクトで活動しています。アッティカス・ロスという人は初耳でしたが、Nine Inch Nailsの後期作品にプログラマーとして参加し、How to Destroy Angelsにもメンバーとして加入しているようです。



THE SOCIAL NETWORK

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涼宮ハルヒの消失

冬休みを間近に控えた高校一年の冬、涼宮ハルヒ率いる部活「SOS団」はクリスマスパーティーを開くことになった。12月18日の朝、SOS団の団員キョンがいつものように登校すると昨日まで元気だったクラスメイトの多くが風邪をひいていることに驚く。しかもそれは随分前から続いていると聞かされる。1年9組が学校から消えた。昨日まで仲良く話していた友達が自分のことを覚えていない。そして何よりもあの涼宮ハルヒがいなくなった。何かがおかしい。最後の砦である部室に行くと、いつも無表情なはずの団員長門有希が普通の女の子になっていた。彼は元の世界に戻ることが出来るのだろうかーーー。


          ここから先ネタバレあり


【感想】
涼宮ハルヒの消失』は人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の映画版です。僕はエンドレスエイトで脱落した人間なので初めはあまり興味はなかったのですが、一番好きな回である「サムデイインザレイン」に雰囲気が似ているのが僕のアンテナに見事に引っかかりました。総評として言うと70〜75点くらいでしょうか。作画に関してはとてつもなく美しくて文句なしなのですが、ストーリーがかなりキョンを中心に回っている気がしました。僕としてはアニメシリーズのようにSOS団の活躍が見たかったのですが、これは個人の趣向によるものなのでしょうがないですね。ネットでもかなり好評のようですし。「サムデイインザレイン」は時系列的に消失の数週間前にあたるので、長門の不可解な行動もより一層理解できた気がします。

  • ハルヒの居場所を教えない(二人きりになりたいから)
  • ストーブが近付いている(これは気のせいかも)
  • セーターをかけてあげる

今更ながら気が付いたのですが、ハルヒは意外と深いところもあるんですね。例えば前述の「サムデイインザレイン」というタイトルは和訳すれば「ある雨の日」。そして1期のED曲『ハレ晴レユカイ』のサビはこうなっています。

アル晴レタ日ノ事
魔法以上のユカイが
限りなく降りそそぐ


晴れの日 → 愉快なことが起こる
雨の日  → 愉快なことも何も起こらない


ということで、今回は特に面白おかしいイベントは起こりません。ただSOS団の日常を描いているだけです。僕がこの回を好きなのもそういったドタバタが無い分際立って見えたせいかも知れません。


【疑問】
ここからは僕が消失で疑問に思ったことを整理するための備忘録です。


1.なぜ緊急脱出プログラムは3年前の七夕の日にキョンを戻したのか?
元の世界の12月18日を起点として過去365日が改変された

その犯人は長門であり、それを止められるのは正常な頃の長門である

みくるの未来人としての能力(長門も協力した?)でキョンを3年前に呼び寄せ、正常な頃の長門に会いに行った


<別の考え方>
ハルヒキョンから「世界をおおいに盛り上げるジョン・スミスをよろしく」と聞いていないと,再改変が成立しない(さらにはSOS団の語源がない)ことになる。
ーーーfrom「劇場版 涼宮ハルヒの消失」の考察


2.朝倉に襲われるシーンで長門はどうやってもとに戻ったの?
「また朝倉みたいなのに俺は襲われたりするのかな」(憂鬱:p.295)と訊ねたキョンに対して「あたしがさせない」(憂鬱:p.295)と答えた
ーーーfrom 太陽泥棒


3.エンドロール後の長門が本で顔を隠した意味は?
初めは特に意味はないと思っていたのですが、これを見て納得してしまいました。

979 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ![sage] 投稿日:2010/02/06(土) 15:33:53 ID:/p7l+arT

最後のシーン知らないで帰った奴どんまいだなww

988 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ![sage] 投稿日:2010/02/06(土) 15:35:46 id:UDgjFNhU
>>979
あれどういう意味だったんだろうな?

最後のカメラ目線の余りの可愛さに
考察とかは全部ぶっとんじまったんだが

992 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ![sage] 投稿日:2010/02/06(土) 15:37:10 ID:k+uUub4O
>>988
微笑むのを隠してる、という説


ついでに

近年の主なラノベ

2010/01 *600万部 *9巻 66.6万部/巻 涼宮ハルヒシリーズ
2008/05 2000万部 45巻 44.4万部/巻 スレイヤーズ
2009/11 *750万部 22巻 34.1万部/巻 灼眼のシャナ
2009/11 *350万部 13巻 26.9万部/巻 狼と香辛料
2009/07 *320万部 12巻 26.7万部/巻 とらドラ!
2009/11 **53万部 *2巻 26.5万部/巻 化物語 上・下 **
2009/12 *550万部 21巻 26.2万部/巻 とある魔術の禁書目録
2009/11 *180万部 *8巻 22.5万部/巻 バカとテストと召喚獣
2009/07 *400万部 20巻 20.0万部/巻 ゼロの使い魔
2009/07 *140万部 10巻 14.0万部/巻 乃木坂春香の秘密

を見ても分かるように、やはり人気に関しては化け物です。


劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック

劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック