陰謀論って、楽だよな
というわけで、古本で無事ゲット出来てざざっと読み下し中。
エコロジーという洗脳 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]
- 作者: 副島隆彦,SNSI副島国家戦略研究所
- 出版社/メーカー: 成甲書房
- 発売日: 2008/10/21
- メディア: 単行本
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結論から言うと、やれ電通が、ロックフェラーが、正力松太郎がとかとか、陰謀論の雨霰で非常にくたびれる。
温暖化問題の「科学的」「政治経済的」問題は切り分けなくてはならないので、後者を取っ払ったらものすごく減ってしまった。よって予告倒れ。どうもすみません。
もっとも、先の下條論文てのは、SNSIのメンバーの論文で、要は手前味噌状態。
対地球温暖化論ではあるが、
武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』や『偽善エコロジー』という優れた本を発表しておられる武田邦彦氏と、古くは槌田敦氏らの優れた業績
とあり、ここの部分はお約束の「懐疑論批判」で充分に切り分けられる。
この本では原子力推進(というよりも、GEの陰謀に引っかかった馬鹿な日本というところが、立脚点だが)をやってはいるが(如何に弟子の文とはいえ)槌田敦氏はどう考えても反原発論者のような。
対 地球温暖化として「沖縄の珊瑚白化現象が温暖化と言っているが、赤土流入によるもので、沖縄県や国が責任逃れをやるために温暖化を持ち出してるにすぎない」…えーと、これは「結論はまだ出ていない」ということで。
あとは科学ネタか。
いかにSNSIのメンバーの著作で、副島氏の文章ではないとはいえ
政治的な理由から人類の月着陸を目指したアポロ計画は、アメリカの国威を高め、理科系技術の夢を振りまいた事以外には、特に大きな意義を生まないまま終了
さすがにムーンホークスはやれねぇよな。
オマケに松浦晋也氏を勝手に味方認定。
『スペースシャトルの落日』の一説を引用しているが、これは日米のロケット開発の方向性への批判であって、間違ってもムーンホークスやらかすようなのから味方認定では、かなり困惑してるであろう…とおもったら、こっぴどく筆誅を加えてるようで。
さあ、副島隆彦氏やエム・ハーガこと芳賀正光氏やらは、どんな弁明をするのだろうか…多分弁明も反論もないだろうとは思う。黙って、過去のことは忘れて知らんぷりをするのだろう。
捏造論の番組を喜んでテレビ放送したテレビ局も、知らんぷりをするのだろう。あるいは突っ込まれたら、「あれはバラエティですから」と言って逃げるのだろう(バラエティなら何をやってもいい、とでも思っているのだろうか)。
正直、月着陸捏造論を言い立てて、メディアに広め、いくばくかの収入を得た人たちについて、私としてはもはやどうでもいいと思っている。彼らが社会的な信頼を失うということで、もういいか、と。もう、これらの人々の言うことを信用する人はいないよね…そう思いたい(ついでに、報道の振りをしたテレビのバラエティ番組も…もう信じて観ている人なんていないよね!超能力も幽霊もUFOも占いも前世も、つまりはそのレベルの話だからね!!)
(参考)
まぁ「ワハハ ゲラゲラ」と書いたのが本人なら、もう終わりだ。
温暖化批判で、地球環境観測衛星をネタにするのは、正気か?と思うが何ともはや。
あとはやたら税金に話を持って行くと思ったら『私は税務署と闘う 恐ろしい日本の未来』という本を書いていたか。
それから。
どうやら、ここぞと突っ込まれると、副島氏は逃げ回るらしい。
昨日、副島さんのファンであるという友人から「これ、ゆみちゃんのことじゃないの?」と言われました。
http://www.soejima.to/
から以下をコピーペースとします。「今の「9・11はやらせだ」キャンペーン(だけ)を、やって回っている、あの女活動家と、同じで、裏がある。だから、私たちは、こんな連中には近寄らないし、騙されない。CIAとその手先どもというのは、どんなマヌーバー(マニューバー、謀略手口)でも使う。」
「あの女活動家」とは誰を指しているのでしょうか。
お電話で「そんなやつは沢山いるよ」と副島さんは逃げました。私は一人でも名前を挙げてください、と聞きましたが、副島さんは名前を挙げることはできませんでした。副島さんは名前さえ知らない人のことをご自分の想像で書いているのですか。(しかも、その人の信用を落とすのに十分なことを)
(参考)
オレは9.11陰謀論には与しないし、きくちゆみ氏の言っていることを酌むことは出来かねるが、陰謀論はここぞと言うときには戦力にならないというよい証明。