ブラインドネス

 最初に観たのは「ブラインドネス*1」。盲目になる伝染病が蔓延し、隔離病棟に入れられるという話だ。
 感想としては「まあまあ」かな。確かに良くまとまっているしテーマに沿った作りではあるのだが、展開やオチが読めてしまうのがなんともね。
 観ていて「なんで直ぐに主人公が“行動”しないの?」とツッコミを入れたかった。やるなら早急にやらなければならないし、やらないなら最後まで我慢だろ。中途半端に我慢してから行動に移すってのは、無駄に被害を出すだけなので愚策も愚策だ。この辺が不満。
 あと、面白かったのは伊勢谷友介氏と木村佳乃氏が日本語で会話してるところに日本語字幕が入る事かな。いや、入れなくていいじゃん。それとも、この2人は滑舌悪いから字幕が必要だとでも言いたいのか?そんな風に勘ぐってしまった。

ブロードウェイ ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

 次に「ブロードウェイ ブロードウェイ コーラスラインにかける夢*1」を観る。これはブロードウェイのミュージカル「コーラスライン」再演に向けてのオーディションに関するドキュメンタリィ。
 感想は「面白かった」の一言。オーディションに受かる者と落ちる者の悲喜こもごもと、オーディションを受ける者と審査する者の情熱。そういう様々なドラマが2時間もない映画に凝縮されている。
 「コーラスライン」は観た事ないんだけど、ミュージカルのビデオとか探して観てみたくなったね。多分、ミュージカルの再演版を観た人には感動もひとしおなんじゃないかな。

D-WARS ディー・ウォーズ

 次に「D-WARS ディー・ウォーズ*1」を観る。500年前の大蛇同士の戦いが現代に甦るという話。
 感想は「金をかけたC級映画」だね。とにかく無駄なシーンが多く、登場人物の行動が不自然で、厨設定が根幹に流れている。脳内スイッチを切り替えればかなり楽しめるんだけどな。でも、ハリウッド版「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズに比べるとぶっ飛び加減で負けているけど。
 とりあえず設定からしてなんとも。「500年前に修行を積んだ大蛇が龍になる力を得る機会を手に入れた。しかし、邪悪な大蛇がそれを奪おうとしたため、天はその力を李氏朝鮮*2に生まれてくる女児に隠した。しかし、邪悪な大蛇は力の隠し場所を見破った。当然それを手に入れようとするのだが、成長した女児は死亡してそれがかなわなかった。そして500年後の現代のアメリカにその女と、護衛にして女の恋人が共に転生した」という設定なのだが……隠し場所見付かっちゃ隠した意味ないじゃん。その女は善の大蛇が龍になるにしろ悪の大蛇が龍になるにしろ食われないとならないんだし。それって巻き込まれた上に死に損じゃね?そして転生物。なんかスゲー残念な設定だ。
 ロサンゼルスでの戦いが派手で見応えがあるだけにストーリー部分の残念さが余計に際だつ。そして、力を隠された女が取った行動はなんかモヤモヤした物が残ってスッキリしない。何かに似ているなぁと思ったら、このモヤモヤはゲームボーイで出ていた「聖剣伝説」シリーズの第1弾「聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝」のエンディング見た時に似ている。
 とりあえず、観に行くなら脳内スイッチを切り替えて行く事をお奨めするよ。

*1:http://www.d-wars.jp/

*2:劇中で「韓国」と字幕が出ていたが、この時代は李氏朝鮮

SAW5

 次に「SAW5 ソウ5*1」を観る。もうシリーズの5作目なんだね。
 感想は「やっぱり第1作で止めておけばなぁ」だね。第1作は間違いなく傑作だったんだけどな。
 この映画を観るためには第1作から第4作を全て観た上で内容と登場人物を覚えておく必要がある。これができていないと全く話が分からないだろう。だが、心理戦が浅くなり、謎解きに工夫がなくなり、残酷描写も減った。もう、ジグゾウの存在以外に楽しむ所もないのだが……今作の宣伝でジグゾウの後継者云々て行っていたけど、第6作はどうするんだろうなぁと思った。また後継者だけではなくジグゾウ本人が登場するのかな?

トロピック・サンダー/史上最低の作戦

 最後に「トロピック・サンダー/史上最低の作戦*1」を観る。戦争映画を撮りに森に行ったら東南アジアの麻薬密売組織の村があったっていうコメディだ。
 感想は「俺はこういうの好きだけど人を選ぶな」だね。というのも、下品だったり残酷だったり差別的だったりするブラック・ジョークが中心のコメディ映画だからだ。
 でもまぁ、ブラック・ジョークを受け入れられれば結構楽しめる。もっとも、内容的にはクライマックス部分が微妙に失速気味で盛り上がりきれなかったのは残念かな。

という事で

 今日は調子に乗って5本も観てしまった。疲れた上に財布に厳しい。でもまぁ、たまにはそんな日もあってよかろう。
 そうそう、本編上映前のCMで「釣りキチ三平」が実写映画化されると知った*1。ホント、30代から40代が喜びそうなアニメが実写化されうるよね。個人的には実写化ではなく、今の技術でアニメ映画化される方が観てみたい気がするんだけどなぁ。