新小児科医のつぶやき

2012-07-30 琴子の母様がトラブルに巻き込まれる

よく勉強させて頂いている琴子の母様の助産院は安全?がプライベートモードになり読めなくっているとの情報が飛び込みました。毎日欠かさずと言うほどではありませんが、先週の始めにも訪問した怪しい記憶があるので、週の半ばぐらいじゃないかと推測します。琴子の母様はFC2ブログ時代にも助産師関係者とトラブルがありHatenaに引っ越した経緯があるので、どうだろうと心配しておりました。

ツイッター情報

琴子の母様はツイッターもされており、そこから情報がまず入手できました。連番ツイートを紹介します。


Date Tweet
7/28 0:05 1)このたび、下記のはてなダイアリー記事および記事へのコメントに、実名が掲載された上で、信仰を理由に危険な助産行為をしているという事実無根の誹謗中傷がなされ、名誉・信用を毀損しているとしてI様(註:実際は実名)より削除申立がありました。

http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20120705/1341445502

7/28 0:06 2)記事内に記載されている情報のうち、そのため、削除に関するご意見を伺いましたが、規定の7日以内にご返信がいただけず、また記事もそのまま掲載されておりましたため送信防止措置として、非公開とさせていただいております。
7/28 0:08 3)記事内に記載されている情報のうち、そのため、削除に関するご意見を伺いましたが、規定の7日以内にご返信がいただけず、また記事もそのまま掲載されておりましたため送信防止措置として、非公開とさせていただいております。
7/28 0:08 4)情報が削除され次第、再公開をさせていただきますので、お知らせください。

----------------------- これが、現段階でのプライベートモードになっている理由です。


琴子の母様も慌てのか2)と3)が同じ内容なのは愛嬌として、トラブルに巻き込まれたのは間違いありません。私の理解も自信が無いのですが、

  1. 琴子の母様の7/13付エントリーが誹謗中傷・名誉毀損にあたるとしてHatenaに削除の申し立てがあった。
  2. Hatenaは具体的な誹謗中傷・名誉毀損の個所を削除申請者に問い合わせた。
  3. 削除申請者は「規定の7日間」が過ぎても返信しなかった。
  4. Hatenaは「送信防止措置」としてプライベートモードにした。

削除申請者がいったい誰かについては不明ですが傍証として、

  1. 「実名が掲載」つまり7/13エントリーに実名が出ている人物である
  2. 「信仰を理由」つまり何らかの宗教を強く信仰している
  3. 「助産行為をしている」つまり助産師である

この3条件を満たす人物が琴子の母様に誹謗中傷・名誉毀損を理由に削除要求を行っている可能性が高いになります。


7/13付エントリー

問題のエントリーは私も読みましたが、NATROM様の5/18付「非常に感染力の強い方のお産」を扱う助産師を参考題材にしたものです。内容としてはNATROM様のこの部分がわかりやすいかと思います。

自宅出産を扱う開業助産師の医学知識について不安に思える一例を見つけた。「神霊教」という宗教に入信した助産師の話である。

つまり神霊教信者の助産師のお話です。そいでもって琴子の母様もNATROM様もソースにしたのは、神霊教HPにある

こういうコーナーで紹介されています。そこには、

奇跡は実在した。現代の科学では解明できない超常現象を体験者たちが告白

こういうキャプションも書かれています。その中で

    東京都 石村 あさ子

こういう方の奇跡体験談が紹介されています。石村氏はこの中で、

私は人助けができる仕事に携わりたいと、看護学校を卒業した後は大学病院に勤務していたのですが、理想とかけはなれた現実に落胆して退職しました。そして、不自然なことが多い今の医学に対して、もっと心のこもったお産をしてほしいと、家族が参加する家庭での出産を扱う助産所を開業しました。

助産師である事が確認できます。琴子の母様もNATROM様もエントリーの参照にしたのはこのソースであり、

  1. 琴子の母様の7/13付エントリーで実名が挙げられているのは石村氏のみである。
  2. 石村氏は神霊教信者であり、神霊教による奇跡体験をHPに採用されている。
  3. 石村氏は助産師であり、現在も助産行為を続けている。

石村氏が琴子の母様に削除要求を行った人物かどうかは、傍証がタマタマ合致する部分が多いと言うだけで確証はありません。その点は十分御注意頂きたいと思います。

2つのソース

この後の情報整理のために先に書いておきます。石村氏は神霊教HPに2つのお話を書いています。


コーナー タイトル Date 引用者
神霊教に救われた人々 奇蹟によって安産と家庭円満 不明 琴子の母様、NATROM様
奇跡の体験者たち 助産師として地域に貢献 2008.8.1 NATROM様


この後の引用紹介として、琴子の母様もNATROM様も取り上げた「奇蹟によって安産と家庭円満」を神霊教に救われた人々とし、NATROM様が一部取り上げた「助産師として地域に貢献」は奇跡の体験者たちとさせて頂きます。似たような内容のお話なので、ちゃんと分けとかないと混乱を招く可能性がありそうだからです。


神霊教に救われた人々

琴子の母様もNATROM様もメインとして引用した神霊教に救われた人々は何度か改訂があったようです。対照表を作っておきます。


No. 引用者 引用内容 現在の内容
1 NATROM様  こういうこともありました。E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)で非常に感染力の強い方のお産を手伝ったときに、私は抗体を持っていないのですが、不思議と予防注射を打つ気持ちになりませんでした。神様に守られているから大丈夫って。そして案の定、血をあびたのに感染しませんでした。お産された方を検査したら、E型肝炎がほぼうつらない抗体に変わっていたのです。生まれたこどもにも感染していませんでした。命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。  こういうこともありました。B型肝炎で非常に感染力の強い方のお産を手伝ったときに、私は抗体を持っていないのですが、不思議と予防注射を打つ気持ちになりませんでした。神様に守られているから大丈夫って。そして案の定、血をあびたのに感染しませんでした。お産された方を検査したら、B型肝炎のHBe抗原がHBe抗体に変わっていたのです。生まれたこどもにも感染していませんでした。命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。(注)
2 琴子の母様  信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。


3 琴子の母様 ●編集部より

 石村あさ子さんの体験の中に「E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方のお産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。
●編集部より

 石村あさ子さんの体験の中に「B型肝炎で非常に感染力の強い方のお産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。


No.1はNATROM様が取り上げた時にも「E型肝炎」でなくHBe抗原陽性の事を指すのだろうとしていました。現在のものはそれにそって書き換えられています。助産師がE型肝炎とB型肝炎について紛らわしいと言うか、取り違えたような表現をするのは余り好ましいとは言えませんが、ここは「勘違い」を訂正したで良いかと存じます。

No.2を飛ばしてNo.3に先に行きますが、琴子の母様が引用していた時にはまだ「E型肝炎」を使っていたのが確認できます。そうなると琴子の母様が引用されてから、さらにもう一度訂正がなされたとするのが妥当です。と言うのもNATROM様が引用時にはここの「●編集部より」は存在していなかったと、琴子の母様のエントリーにコメントされているからです。

多分ですがNo.2が訂正された時にNo.3が書き加えられ、さらにその後に「E型肝炎 → B型肝炎」の訂正が行われたと考えられます。ちなみに最終改訂は琴子の母様が引用された7/13以降であるのだけは確認できます。もちろん間違いを訂正する事自体は全く差し支えありません。


さらに神霊教に救われた人々

No.2の改訂とNo.3の追加は連動していると見るのが妥当です。まずオリジナルのNo.2を再掲しますが、

 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。

赤字の部分が訂正されて削除された部分ですが、No.3の現行分を見てみると、

 石村あさ子さんの体験の中に「B型肝炎で非常に感染力の強い方のお産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。

No.2の赤字削除部分をNo.3の青字部分で説明し直しているいると私は解釈します。でもってなんですが、No.1のB型肝炎エピソードなんですが、編集部の追加によると、

    連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。

つまりあのエピソードは病院での分娩で行われた事と明言しています。石村氏は助産所を経営していますが、助産所分娩でなく自宅分娩に特化されております。石村氏の表現によると「家庭出産」ですが、自宅分娩を行なうことに強い信念をお持ちである事は、神霊教に救われた人々でも、奇跡の体験者でも、石村氏の助産所のHPからも明瞭です。助産所のHPの一節を紹介しておくと、

私はこうしたスタンスで、自宅出産という選択肢を世の中に広めていきたいと考えています。

どういうスタンスかについてはリンク先をお読み下さい。自宅分娩のこだわりを評価するのが今日の目的ではありませんから、それは置いといて、神霊教に救われた人々で繰り返し改訂が行われ、慎重に再検討を重ねられて付け加えられた事実として、

    B型肝炎分娩は自宅分娩でなく病院分娩であった

この点を強調し明らかにしたと受け取ります。これはオリジナルのままでは、まるで石村氏がB型肝炎分娩を自宅分娩で取り扱ったかの様な誤解を招くと判断されたからだとするのが妥当です。


石村氏の経歴

これが探し回ってもまとまったものは殆んど出てきません。そこで断片パーツから組み上げる事にします。まず奇跡の体験者たちより、

看護学校に入り、卒業後、大学病院に勤務しました

これは神霊教に救われた人々にも類似の記述があります。大学病院勤務後はどうなったかですが、これも奇跡の体験者たちより、

病院で看護師として働いていた私は、結婚して専業主婦になったのですが、

どの程度の期間を大学病院で働いていたかは不明なのですが、かなり早そうな感触はあります。結婚後なんですが、神霊教に救われた人々に、

姑としては、子育てとか家をしっかり守って欲しかったんだ。

子供が出来たのは間違いないようです。これはあえて引用しませんが、結婚退職後は姑との不和に悩んでいたようで、これも契機になり神霊教に入信しています。入信した時期は、奇跡の体験者たちに、

平成三年に家庭円満を願って入信した石村あさ子さん

1991年(平成3年)時点は専業主婦である事が確認できます。実は具体的に確認できるのは1991年だけなのですが、奇跡の体験者たちの「編集部より」に相対的な年月が書かれています。編集部よりは今年のごく最近に書き加えられたものですから、

今から15年位前のこと

ここの「今」は2012年であり、15年前とは1997年を指す事になります。もう一つ訂正前の神霊教に救われた人々には、

開業してから5年たって病院からの連携も離れました

石村氏は助産所開業当時はオープンシステムの連携病院での分娩を行っていたとなっています。この連携は5年で中止となり、以後は自宅分娩路線を進まれています。自宅分娩に切り替わったのがいつかになりますが、奇跡の体験者たちに

私は10年間で500ほどの家庭出産を手がけています

15年前にはB型肝炎分娩のエピソードが明記されております。となると「家庭出産(自宅分娩)」とは石村氏が連携病院との関係をやめた時期であると考えるのが妥当です。さらに奇跡の体験者たちは2008年の投稿ですから、連携病院との関係を断ち切ったのは1998年になると考えられます。となるとその5年前が助産師開業になり、これが1993年になります。これらの断片をつなぎ合わせると、


エピソード
10年間で自宅分娩500件 2008
病院との連携解消 1998
15年前のB型肝炎分娩 1997
助産師業始める 1993
神霊教入信 1991
結婚退職、出産
大学病院就職
看護学校・助産師学校


これらは神霊教の熱心な信者としての奇跡体験の紹介ですから、とくに石村氏の記述部分について虚偽はありえないとするのが妥当です。神霊教の宗旨はよく存じませんが、どの宗教であっても神(神霊教もたぶんあると思います)にウソをつく事はもっとも好ましからざる行為であるとするのが一般的だからです。

もう一つ付け加えておくと、石村氏は1993年から1998年までオープンシステムの病院と連携したとありますが、オープンシステムが本格的に推進されたのは2005年度あたりから厚労省の肝煎りで広がっています。それ以前もあったのは確かで、2001年9月時点で分娩医療機関の1割にオープンシステム(セミも含む)があるの調査もあるようです。

ただ1993年なんてレベルになるとかなりの草分け時代であったであろうぐらいにさせて頂きます。幾ら調べても、いつからどこで始まったかなんて出てこなかったのは遺憾とさせて頂きます。


B型肝炎分娩時期をもう一度検証する

神霊教に救われた人々ではB型肝炎分娩の時期は15年前(1998年)であり、連携病院での分娩と明記されているのは上述した通りです。15年前なら推測した経歴でも連携病院での分娩時代に当たります。ところが奇跡の体験者(魚拓にしときました)には

私は10年間で500ほどの家庭出産を手がけていますが、逆子だったり、妊婦さんが肝炎を患っていたりと、色々なケースに出合います。

自宅分娩時代になってからも肝炎患者の分娩を取り扱ったと明言されています。ここの解釈として、

  1. 記憶の混同で、病院出産時代の肝炎患者の分娩を入れている
  2. 病院時代とは別に自宅分娩時代になってからも肝炎患者の分娩を取り扱った

この2つのケースが考えられます。ただ石村氏のB型肝炎患者の分娩についての記憶はかなり印象深かったとするのが妥当です。印象深かったからこそ、神霊教に救われた人々でも大きなスペースを割いて体験談を記述されています。それとさすがに神霊教の奇跡を信じるにしても、医療者としての不安を裏付けるように、神霊教に救われた人々には、

私は、この分娩を扱った3か月後、6か月後と、毎年肝機能を含めた定期検診を行っていますが、異常はありません。

こうやって定期検査を行う事は医療者として当然ですが、毎年は定期としても

    この分娩を扱った3か月後、6か月後

これはやはりB型肝炎感染の懸念もあったからだと考えます。これは信仰とは別の医学的なチェックですから、行って当然です。ここで言いたいのは、B型肝炎分娩の経験は石村氏にとっても、そこまで大きな経験であったと言う事です。この時になぜか感染を起こさなかった事が奇跡体験として信仰を深める結果になったのはともかく、そう何度もチャレンジしていない傍証ぐらいにはなると考えます。

そうなると信仰告白の体験文にウソが入る訳がありませんから、B型肝炎分娩は自宅分娩で行なわれたと考えるのが妥当です。神霊教に救われた人々の「編集部より」は石村氏が書いたものではなく、編集部が独自に書き加えたものですから、石村氏の名誉というか信仰告白にはまったく傷はつきません。


ガイドライン的検証

石村氏が自宅分娩を開始したのは1998年と推測されます。でもって助産業務ガイドラインが制定されたのは2004年です。2004年に制定されたガイドラインでは母子感染の可能性のあるB型肝炎分娩は助産師が取り扱うものとしては不適切とされています。2004年にはガイドラインで不適切であるにしても、2003年まではガイドラインがなかったわけで、1998年から2003年の6年間のうちに取り扱ってもガイドライン逸脱にはならないとは言えます。

ガイドライン制定前のB型肝炎患者分娩に対する、助産師界の見解と言うか一般常識は存じようがありません。医師側の見解と言うか常識としては、石村氏が助産所を始めた1993年であろうが、自宅分娩に特化された1998年であろうが、医師管理下での分娩が当然です。ただ助産師界の見解や常識はは必ずしも医師側の意見と同じとは言えず、この辺の状況を御存知の方は情報宜しくお願いします。


もう一つ「逆子」も取り扱ったと石村氏は2008年に書かれていますが、これもガイドライン逸脱にはなりません。ガイドラインは2004年に制定され、2009年に改訂されていますが、助産師が扱える分娩の必要最低条件として2004年版(初訂版)では、

  1. 妊娠経過中継続して管理され、正常に経過しているもの
  2. 単胎で経腟分娩が可能と判断されたもの
  3. 妊娠中、2回以上は嘱託医療機関の診察を受けたもの
  4. 助産師が分娩可能と判断したもの

もちろんこの4条件を満たす事が最低限の前提で、以下に十分条件がいっぱい書いてあります。ここだけでは「逆子」がどう扱われているか判り難いのですが、2009年版(改訂版)では、

  1. 妊娠経過中継続して管理され、正常に経過しているもの
  2. 単胎、頭位で経腟分娩が可能と判断されたもの
  3. 妊娠中、複数回、嘱託医師あるいは嘱託医療機関の診察を受けたもの
  4. 助産師が分娩可能と判断したもの

違いが判りますか? 2004年版では「単胎で経腟分娩が可能」であれば「逆子」でもOKと解釈できます。石村氏が奇跡の体験者を書いたのが2008年ですから「逆子」を取り扱っていても問題ないことになります。現行の2009年版では「単胎、頭位」と定義が変わり、今では逆子を取り扱う事はガイドライン逸脱になると言う事です。


ついでのガイドライン的検証

石村氏についてはどこかで聞いたことのある名前で、一生懸命自分のブログを探しても見つかりませんでした。ほいでもってググっていると天漢日乗様の2008.11.4付、

ここに参考情報がありました。天漢日乗様特有の長いタイトル(Hatenaではこんな長いタイトルは付けられません)なのはともかく、この記事は墨東病院事件の頃のものです。この時に天漢日乗様は石村氏について言及されております。まず当時の石村氏の社会的立場ですが、

ニュースウオッチ9では、「江東区の自宅出産」を取り上げていたのだが、実は江東区には、ニュースウオッチ9に取り上げられた助産師さん以外にも、「自宅出産」を推進している助産師グループがある。

助産婦石村

江東区との交渉で、助産師会が出てきたが、その時、声高に交渉していた助産師さんがこのグループの代表である石村助産師らしい。

天漢日乗様は「らしい」としていますが、当時のNHKニュースにこれが報じられています。ただ魚拓にも全文がなく、産科医絶滅史第63巻 〜木刀は叩くものです〜の172に、

江東区助産師会の石村あさ子副会長は「妊婦のたらい回しはよく聞く話で、ひと事ではない。助産師をもっと活用するなど、周産期医療に携わる態勢全体を改善してほしい」と話しています。また、山崎区長は「産科医の不足が背景にあるので、東京都とも連携しながら、国に対して産科医を増やすよう要望し続けていきたい」と述べました。

当時は江東区助産師会の副会長であったようです。2008年当時の肩書きを確認しておいて天漢日乗様は石村氏の嘱託医と嘱託医療機関を指摘しています。2008年当時の石村氏の嘱託医は石村の活動報告 2006年 脱・少子化フォーラムより、

パネリスト・佐々木純一氏

「助産師・石村」嘱託医で総合守谷第一病院副院長・産婦人科部長、筑波大学医学専門学群臨床教授でいらっしゃいます。

当時の総合守谷第一病院(茨城)は分娩制限中であり、また緊急時に駆けつけるにも「八重洲口から高速バスで50分」では、一体どうするんだが当時の天漢日乗様の主張です。佐々木純一氏については現在は総合守谷第一病院院長代理であり、2006年10月から続いていた病院の分娩制限も2011年4月以降は無事解除されたようです。では現在も佐々木純一氏及び総合守谷第一病院が石村氏の嘱託医であり嘱託医療機関であるかと言えばそうではありません。現在の嘱託医療機関は、

嘱託医療機関

池下レディースチャイルドクリニック(葛西)
(院長:池下久弥先生)

かなり近いところ(東京の土地勘がないので「たぶん」です)に変更となっています。現在はともかく2008年当時は石村氏の嘱託医は佐々木氏であり、嘱託医療機関は総合守谷第一病院であったのは間違いありません。天漢日乗様は緊急時の問題を指摘されていましたが、緊急時でない平穏な妊娠分娩であっても結構大変な問題を含んでいます。

2008年当時は2004年のガイドラインに基づいて助産業務が行なわれています。この時の上記した絶対必要条件に、

    妊娠中、2回以上は嘱託医療機関の診察を受けたもの

ちなみに2009年改訂後も

    妊娠中、複数回、嘱託医師あるいは嘱託医療機関の診察を受けたもの

改訂前と改訂後の字句を較べると、改訂前は「嘱託医が所属する医療機関を必ず受診」であり、改訂後は「嘱託医が嘱託医療機関以外にいても可」ぐらいに緩和されたでしょうか。いずれにしろ時期は2008年ですから、石村氏が請け負った妊婦は2回以上「八重洲口から高速バスで50分」の総合守谷第一病院を受診しなければなりません。

このガイドラインが助産師界で当時どれぐらい重く用いられていたかは定かではありません。単なる目安程度であったのか、それとも厳格に守るべきものであったのかです。そういう当時の事情は助産師界の内部の人間でないとわかりませんが、問題は石村氏が2008年当時に

    江東区助産師会の副会長

たかが区の副会長なんて大したものではないかもしれませんが、この手の医療者の会では2種類の人間がいます。

  • 本業が重要で、この手の役職は回り持ちで義務的に期間限定でやむなく就いている
  • 会での昇進を重ね指導者的地位になるのを望んでいる

助産師と言っても2005年当時で東京で開設者数が56、出張のみが57となっています。全体数でその程度のさらに江東区限定となれば総会員数は高が知れています。嫌でも順番で副会長ぐらいは年功序列でやがて回ってくるです。ただなんですが、期間限定でやる人間は「それ以上はスルー」です。

それ以上を目指す人間はさらに上部の会への歴任を重ねます。東京なら「区 → 都」でしょうか。でもって石村氏は東京都助産師会専門部会理事(助産所)です。つまり2008年の江東区副会長から歴任を重ねて4年で都の理事まで御出世遊ばされたです。誤解無い様に言っておきますが、そうやって役職を受けられて活躍される事はまったく問題ありません。医師会も類似していますが、そういう方がいないと会が運用できないからです。

でもってそういう指導者的を目指される方は会員の模範を示す必要があります。規則は上に立って指導するものがまず手本を示して守る事が基本であると言う事です。つまり石村氏はガイドラインを率先して守られる立場におられる訳ですから、当然ですが請け負った妊婦は2回以上「八重洲口から高速バスで50分」の総合守谷第一病院を受診していた事になります。この負担が大きすぎて嘱託医及び嘱託医療機関を変更されたんじゃないかと考えております。


話はぐるりと回る

いっぱい寄り道しましたが、どこが誹謗中傷であり、どこが名誉毀損か検証する限り、非常にわかりにくいものだと感じます。あえて言えば、琴子の母様のこの一文ではないかと考えます。他の場所なら完全に理解不能です。

病院から遠のくためにも信仰をすすめているように私には読めます。

この一節を導き出すための引用文は訂正後の現在では意味不明になっていますが、琴子の母様が引用された時には、

 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。

琴子の母様の文章は2つの部分に分かれていると見る事はできます。

  1. 医療問題:病院から離れる事を勧める事
  2. 信仰問題:信仰の力により安全な分娩が可能であること

この2つのパーツを石村氏が主張しているかです。まず医療問題は大学病院の医療の評価は、石村氏は神霊教に救われた人々に、

看護学校を卒業した後は大学病院に勤務していたのですが、理想とかけはなれた現実に落胆して退職しました。そして、不自然なことが多い今の医学に対して、もっと心のこもったお産をしてほしいと、家族が参加する家庭での出産を扱う助産所を開業しました。

助産所の病院連携時代は、

    開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

この2つの個所から石村氏が病院から離れた分娩を勧めていると解釈して問題ないと判断します。これを病院での分娩を勧める様に受け取るのは不可能です。曲解の余地は極めて乏しいと存じます。よって琴子の母様が石村氏の主張を「病院から遠のくため」と受け取られても支障はないと判断します。これは石村氏のその他の主張と照らし合わせても矛盾しません。


もう一つの信仰問題ですが、

    信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか?

「実際に起きている現象」とは狭くはB型肝炎患者の分娩を行っても感染しなかった事であり、広くは神霊教信者の数々の奇跡体験とするのが適切だと考えます。そういう奇跡体験を信じるか信じないかは、ここに実体験者がいるのだから信じるのが妥当であるです。この信仰による成果は、

    神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。

神霊教の信者は安産になると誤解の余地もなく明言されています。つまり琴子の母様の言葉には石村氏の主張の裏付けがキチンとある事になります。これが誹謗中傷・名誉毀損に該当するとなれば、2つの部分を連動させた点ぐらいしか思いつきません。つまり、

    信仰の力さえあれば必ず安産になるから、病院から離れて自宅で出産せよ

こういうロジックになると誹謗中傷・名誉毀損になると言うわけです。誹謗中傷も名誉毀損も最強の部類に入る否定表現ですから、削除要請者(石村氏とは特定できませんので注意してください)はこれを完全否定している事になります。完全否定してしまうと2つのパーツは独立事象であるの解釈になります。

どういう事かと言えば、自宅分娩についての主張は信仰とは全く関係ない石村氏の助産実績及び助産に対する信念のみを披瀝したものであり、信仰とは縁も所縁もないものである。また信仰における奇跡体験は石村氏の助産行為とは全く無関係に成立しているです。文章表現における誹謗中傷からの名誉毀損は、多くの人が読んでも(具体的には裁判官が読んでも)「そうである」と感じる必要があり、それが成立するかは個人的には疑問です。


もう一つの見方も成立します。石村氏は信仰の力で安全な自宅分娩も可能でありこれを推進しているは、その文意も間違っていないが、その主張を否定すること自体が誹謗中傷・名誉毀損にあたるです。簡単に言えば主張を否定すること自体が過ちであるです。ここになると宗教の尊厳みたいな話になり、あえて喩えればイスラム教信者にアラーの存在の否定や、預言者マホメットの言動の侮辱を行ったレベルぐらいのお話でしょうか。

このレベルの否定は信仰者にはありえると思いますが、神霊教がそこまで激しい宗旨をもたれているかどうかは残念ながら存じ上げません。これを理解するには神霊教の熱心な信仰者にならないと理解できないかもしれません。石村氏の奇跡体験の家庭円満部分を読む限りはもう少し穏やかな印象がありましたが、どんな宗教でも譲れない一線がありますから何とも言えないところです。


個人的には、琴子の母様があえて宗教問題を絡めてしまったのは結果的に宜しくなかった様に思います。もう少しシンプルに医療問題に絞っての批評に留めておく方が無難であったです。宗教が絡めばホメパチ問題(ここは厳密には宗教ではないかもしれない可能性が、わずかながら残る)が示すように論理を超越した反応を示します。それでも、琴子の母様のツイートに、

ありがとうございます! もうじき再開できるとおもいます。よろしくお願いします。

こうなっていましたから、事件は終息の方向に動いているようです。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 08:43 ちょっと、よくわからないのですが石井氏は現在でも日本助産師会に所属されているのでしょうか
私の理解では
助産業務ガイドラインは日本助産師会が作成されたものですから仮に現在、日本助産師会を退会されておられれば、別に助産業務ガイドラインを順守しなければならない法的な
義務はないように思います。
逆に日本助産師会に所属されている方で、明らかに助産業務ガイドラインに沿わない対応(別の言い方をすれば医学的に危険な対応)をされている助産師がおられれば、日本助産師会に連絡してしかるべき対応をしていただくのがすじのように思います。

かとうかとう 2012/07/30 08:49 助産師の方がどんな宗教を信仰していても、それは信仰の自由なので構いません。
しかし、助産師が助産業務を行うに辺り、立脚しないといけないものは、周産期医療周辺の基礎医学研究や、臨床とそこからの疫学的フィードバック、それらを基にした、
講習会などの勉強する場での、各助産師の技術向上。それを行わなければならず、個人改行助産師の助産技術の向上が、「神様に守られている」では、正直、医道審議会にかけても良いレベルだと思います。
そういった問題定期を、NATROMさんもされているのに、琴子ちゃんのお母さんだけ狙い撃ちで嫌がらせという卑怯さ、相手が一介の主婦だから、blog運営会社に圧力掛ければ止めるだろう見たいな言論封殺の手段が、もう駄目なものだと思います。
該当記事内容に問題点があるというのなら、それをきちんと列挙して反論して、まずは琴子ちゃんのお母さんに直接言うべきであり、そこで平行線を辿ったら、相手側は、琴子ちゃんのお母さんに対して訴えるべきであり、blog運営者に圧力を掛けるなんて、筋違いとしか言いようがない事態なわけです。
もちろん、一主婦に、弁護士に依頼して手伝って貰いながら、訴訟対応なんて大変な労力ですが、「実際に訴訟になれば」相手助産師が如何にいい加減な開業助産師業務をやっていたのか白日の下に晒せるわけで、お金と時間は掛かるけど、それでカルト的開業助産院が減る(該当はなくなるかな。同じ趣旨に賛同してるところは減る)という結果にしかならない和けで、琴子ちゃんのお母さんは訴訟を受けて立つ覚悟はある程度は持っていると思います。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 08:52 ただ、日本助産師会の定款には
会の目的・会員の資格喪失・除名は下記のようになっています。
日本助産師会員は助産業務ガイドラインを順守しなければならないとの
記載はありません。
定款
http://www.midwife.or.jp/pdf/constitution.pdf
(目 的)
第3条 本会は助産師相互の親睦と職業的地位の向上を図ると共に専門的学術の研究につとめ,併せて母子保健に関する知識の普及並びに家族保健及び母性保護の改善に貢献することを目的とする。
(会員の資格喪失)
第10 条 会員が次の各号の一に該当する場合には,その資格を喪失する。
(1) 助産師免許を取り消されたとき。
(2) 退会したとき。
(3) 後見開始又は保佐開始の審判を受けたとき。
(4) 死亡し,若しくは失踪宣告を受けたとき。
(5) 1年以上会費を滞納したとき。
(6) 除名されたとき。
(7) 法人が解散し,又は破産したとき
(除 名)
第12 条 会員が次の各号の一に該当する場合には,総会において,出席した代議員の3分の2以上の議決に基づき,除名することができる。この場合,その会員に対し,議決の前に弁明の機会を与えなければならない。
(1) 本会の定款又は規則に違反したとき。
(2) 本会の名誉を傷つけ,又は目的に反する行為をしたとき。

YosyanYosyan 2012/07/30 08:53 京都の小児科医様

遺憾ながら長いエントリーになってしまい判りづらかったと思いますが、石村氏は東京都助産師会専門部会理事(助産所)の現職であり、これは助産師会に所属していないと就任できないとするのが妥当です。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 09:11 Yosyan様
ありがとうございます。状況理解しました。

かとうかとう 2012/07/30 09:17 京都の小児科医さま
細かい事の様に感じられるかも知れませんが、僕の感覚では結構重要な要素だと思いますので、フォローさせて頂きます。

「法的な義務はないように思います。」
これは該当者が助産師会に在籍していようがいまいが、法的義務は一切関係ありません。
任意団体の中の自主的ガイドラインのため、助産師会に所属している者が守らなくても、法的には全く問題なく、厚生労働省が介入するようなものではないです。
厚労省の通達であれば、もちろん法的に遵守義務は発生しますが、あくまで任意団体内ガイドラインなので、それには法令の範囲は及びません。

1010 2012/07/30 10:23 >どの宗教であっても神(神霊教もたぶんあると思います)にウソをつく事はもっとも好ましからざる行為であるとするのが一般的だからです。

嘘も方便w

>そういった問題定期を、NATROMさんもされているのに、琴子ちゃんのお母さんだけ狙い撃ちで嫌がらせという卑怯さ、相手が一介の主婦だから、blog運営会社に圧力掛ければ止めるだろう見たいな言論封殺の手段が、もう駄目なものだと思います。

エーリッヒ・ハルトマンとの空戦を回避したらギュンター・ラルと会敵しちまったでござるww

藤原百川藤原百川 2012/07/30 10:29 HPをみるとスタッフ欄に顧問弁護士なんて書いてありますねえ
うちのようなツブクリが、弁護士さんに報酬を払ってまで顧問としてスタッフになってもらう必要はありませんが、この方はきっと必要なんでしょうね。。。
もし今回の件が顧問弁護士さんの指示ならそれなりの「計算」があってのことでしょうけど、どうなんでしょう

YosyanYosyan 2012/07/30 10:31 とりあえずガイドラインと言っても位置付けは様々です。小児分野でもアトピーだとか小児喘息のガイドラインはありますが、参考にはしますが絶対遵守でありませんし、ガイドラインを逸脱していても、それだけでは目くじらを立てられる事もそうはありません。一方で重いガイドラインもあります。例えば産婦人科学会の人工授精関連のガイドラインです。これを逸脱した場合には学会内だけではなく社会的反響も引き起こします。

助産師業務ガイドラインが重いか軽いかは助産師に聞いてみないと実感が分からないのですが、参考になるのは神奈川であった新生児の件です。あの時に処分の参照にされたのがガイドラインでした。その程度には重いの理解は可能であると見ています。

n 2012/07/30 10:44 初めて書き込みをさせて頂きます。

かとうさん

>そういった問題定期を、NATROMさんもされているのに、琴子ちゃんのお母さんだけ狙い撃ちで嫌がらせという卑怯さ、相手が一介の主婦だから、blog運営会社に圧力掛ければ止めるだろう見たいな言論封殺の手段が、もう駄目なものだと思います。

それ以前に、NATROMさんにしても、琴子ちゃんのお母さんにしても、当該関係者(この場合、石村助産師、東京都助産師会、神霊教が該当。)に直接問い合わせもせず、情報の精査をせずに個人判断で、ブログに書き示した方が問題。

>該当記事内容に問題点があるというのなら、それをきちんと列挙して反論して、まずは琴子ちゃんのお母さんに直接言うべきであり、そこで平行線を辿ったら、相手側は、琴子ちゃんのお母さんに対して訴えるべきであり、blog運営者に圧力を掛けるなんて、筋違いとしか言いようがない事態なわけです。

これは、琴子ちゃんのお母さんにも云える事。問題があるのだったらなぜ、石村助産師に直接云えなかったのか?それこそ卑怯な行為だと思いますが。

元法学部生元法学部生 2012/07/30 10:57 >嘘も方便w

たぶんご存じの上で、わざと拡大して使用なさってるんだと思いますが、宗教的なことに対して知らない人が勘違いするかもしれないので。

「嘘も方便」が許されるのは坊主が信徒へする説教であって、信徒は坊主への告白でウソをつくことは許されません。

タカ派の麻酔科医タカ派の麻酔科医 2012/07/30 11:11  n様のコメントは、一見筋が通っている様に思えますが、具体的な問題点を指摘しないまま、誹謗中傷を根拠とするやり方は、言論を封殺することにつながります。個人の権利を守るのは当然のことですが、琴子ちゃんの母様はご自身の経験から警鐘をならすために意見を発信されているので、誹謗中傷を根拠としての削除要請をするならば、具体的に根拠を示すべきです。なんでもかんでも誹謗中傷だと言い募るならば、不都合な事実を含むことに根拠を示すこともなく、誹謗中傷だといいがかりをつけることで言論封殺が可能になります。それは、社会正義につながりません。

BugsyBugsy 2012/07/30 12:20 助産師という医療者が診療や治療結果の解釈に宗教を持ち込む。

ここの部分に 一医療者であるオイラが一番の違和感を感じます。
そもそもNATROM様と琴子の母様が最初に感じた問題点はそこにあったからじゃないでしょうか。

その違和感を自分のブログで読者に提示されたのが発端なんでしょう。自分の気持ちが少数派ではないことを確認したかったのかもしれません。
従って最初に石井助産師に直接伝えれば 喧嘩になるだけですね。議論はそこでお終いになってしまいます。

JSJJSJ 2012/07/30 12:23 >nさん
私の理解では、琴子の母さんにしてもNATROMさんにしても、インターネット上に公開されている文書に対して論評を加えただけのように見えます。
それ自体は悪いことではないはずです。
そうでないと、評論という言論活動が成り立たなくなります。
それとも お二人は神霊教HP上の文書に書かれていること以外の事実あるいは憶測をブログに書いたのでしょうか?
そうでなければ、nさんのコメントは的外れのように感じます。
そのようなことがあったのであれば、ご指摘いただけるとありがたいです。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2012/07/30 12:24 すいません、上記「10」は私です。
>「嘘も方便」が許されるのは坊主が信徒へする説教であって、信徒は坊主への告白でウソをつくことは許されません。

この助産師さんは単なる「信徒」ではなくほぼ「坊主」なのでは?だって「理事」とかあるし…<もちろんワザと言ってますw

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 14:09 かとうさん

ありがとうございます。
>厚労省の通達であれば、もちろん法的に遵守義務は発生しますが
こまかいことですが
厚労省の通達を法的に遵守義務とは何法に基づくものでしょうか
厚生労働省設置法にはないように思うのですが・・・

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 17:10 Yosyan様

>例えば産婦人科学会の人工授精関連のガイドラインです。これを逸脱した場合には学会内だけではなく社会的反響も引き起こします。
これは産婦人科学会の見解のように思います。ガイドラインではないのでは
倫理に関する見解
http://www.jsog.or.jp/ethic/index.html
臨床・研究遂行上倫理的に注意すべき事項に関する会告


学会会員殿

 最近の社会情勢に鑑み、学会における臨床・研究活動も倫理的観点から十分考慮されたものでなくてはなりません。そのため、既に学会は会告をもって臨床・研究を遂行する際に、倫理的に注意すべき事項に関する見解を公表してきました。ここに会員各位の注意を喚起すること、また便宜のためにそれら見解を改めて一括掲載します。

学会は、会員が日常診療を行うにあたり、これらの会告を厳重に遵守されることを要望致します。会告を遵守しない会員に対しては、速やかにかつ慎重に状況を調査し、その内容により定款に従って適切な対処を行います。

社団法人 日本産科婦人科学会

京都の小児科医京都の小児科医 2012/07/30 17:25 III 助産師の倫理綱領
http://www.midwife.or.jp/b_attendant/statement02.html
はあるようです。

蛇足:日本小児科学会の倫理に関する見解はあるかも知れませんが、すいません。私知らないです。あればご指摘いただければ勉強します。

かとうかとう 2012/07/30 22:46 京都の小児科医さん

ああ。読み返してみると、僕の説明は駄目駄目です。
すいません。

通達自体は、国家行政組織法の十四条にあります。
通達は行政組織の内部の話であり、通達を受けた行政機関がその通達に沿った形で仕事をするわけです。
今回の様な、医院や開業助産院の話であれば、通達が保健所に行き、保健所がその通達にそった形で、各院に指導するという間接的な効果です。
通達そのものが、民間病院に対して何らかの行為を行わせるものではありません。

但し、国立病院なんかには直接的に、通達は効力はあります。
こんな説明でだいじょうぶでしょうか。

かとうかとう 2012/07/30 22:54 nさん
>問題があるのだったらなぜ、石村助産師に直接云えなかったのか?それこそ卑怯な行為だと思いますが。
すでに指摘されている通り、琴子ちゃんのお母さんも、NATROMさんも、web上に公表されているものに関して批判をしている為、特に本人に何か問わなければ批判してはいけないという事にはなりません。
今週発売されたジャンプの漫画の批評を、わざわざ漫画家本人にいわないといけないのですか?書評家は、みんなその様な事をしているわけでしょうか?
公表されたものを適切に引用し、それに対して批評を加える事は、まったく問題ない普通の言論行為です。
それに対して反論をするのなら、自分のwebページでやるなり、blogのコメント欄に来てそこで反論するなりすれば良いのであり、名誉毀損だと思うのなら訴訟をすればいいのです。blog運営会社は本来第三者であり、そこにクレームは矛先が違うという話です。
批評された漫画家は、自分の次の作品でより良いものを創作するとか、それじゃあ足りないのなら紙面なり自分のwebなりtwitterなりで反論する手段はあるし、書評の範囲を超えた中傷だと感じれば、漫画家が書評家を訴える事もありです。そういう話をしてます。

NATROMNATROM 2012/07/31 00:38 改訂の対照表は、こうして並べるとわかりやすいですね。あと、比較的些細なことですが、

>1.琴子の母様の7/13付エントリーが誹謗中傷・名誉毀損にあたるとしてHatenaに削除の申し立てがあった。
>2.Hatenaは具体的な誹謗中傷・名誉毀損の個所を削除申請者に問い合わせた。
>3.削除申請者は「規定の7日間」が過ぎても返信しなかった。
>4.Hatenaは「送信防止措置」としてプライベートモードにした。

の部分ですけれども、私の理解としては「Hatenaは具体的な誹謗中傷・名誉毀損の個所を削除申請者に問い合わせた」ではなく、琴子の母さんに「削除申請が出ている。削除申請に応じるか、応じないのであれば削除できない理由を知らせよ」と問い合わせたと解釈しています。なぜそう解釈するのかというと、私も似たようなメールをHatenaから受け取ったことが数回あるからです。で、削除申請者が返信しなかったのではなく、琴子の母さんがうっかり返信しなかったため、4.の結果に陥ったのであろうと。

Hatenaの立場としては、名誉毀損を理由とした削除依頼の申請があった時点で、あまりにも明白に名誉棄損である(あるいは明白に名誉棄損ではない)と判断できない限り、削除申請を放置するわけにもいかず、かといって要求どおりに削除するわけにもいかず、削除申請があった旨をブログ主に伝えて対応を聞いているのではないかと思われます。ブログ主が削除に応じればそこでおしまいだし、反論すればその旨削除申請者に伝えて、あとは二者で話し合って下さいな、ということになるのではなかろうかと。

琴子の母さんのケースは、琴子の母さんからの返事が遅れたため、プライベートモードにされたと思われます。Hatenaの対応としては仕方のないことでしょう。きちんと事情をHatenaに説明すれば、そのうち復活するのではないかと予測しています。もし万が一、事情を説明してもなお、琴子の母さんのブログが復活しないときには、個人的にはHatenaに抗議する準備があります。1〜2週間ぐらいは待つつもりですが。

かとうかとう 2012/07/31 00:42 twitter経由で聞いた話だと、どうやらはてなのアカウントを作った時のメールアドレスは、まあ当時使ってたもので、最近あんまり使わなかったものであった為、はてなからの通知に気がつかなかったという琴子ちゃんのお母さんのミスもあったようです。
メールアドレスを今、メインで使ってるものに変更し、そしてメールで再開に向けてやり取り中のようですので、どうなるのかは、もう少し見守りましょう。

NATROMNATROM 2012/07/31 00:47 なお、この助産師さんの件については私の方には抗議は来ておりません。琴子の母さんにだけ抗議した理由はよくわかりませんが、好意的に考えると、私のほうのエントリーには実名を挙げていないからかもしれません。削除申し立ての理由の一つに「実名が掲載された上で」とあるからです。「じゃあ、私が実名を掲載した上で書いたらどうなるんだろう?」という疑問に応えるべく実験としてエントリーを書こうかと思いましたが、書きたいことはYosyanさんにほとんど書かれてしまいました。仕事早いよ!

YosyanYosyan 2012/07/31 07:53 NATROM様

Hatenaの対応はそういう仕組みだったのですか。私は幸運な事に未体験だったので、そういう抗議が来た時のHatenaの対応マニュアルがわからなかったので、誤解している部分があったようです。やっと全貌が把握できました。ありがとうございます。

 >実名が掲載された上で

この点については引用時には著作権法48条2項に、

「前項の出所の明示に当たつては、これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著作物が無名のものである場合を除き、当該著作物につき表示されている著作者名を示さなければならない。」

こうなっているわけで、著作者が実名であれば記載するのが正しいルールになります。これについては私も必ずしも厳守できていませんが、引用したからには記載した方が良いわけです。そういう意味では本来本筋ではないはずですが、興味深いところです。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/07/31 08:31 Yosyan先生、詳細な説明をありがとうございました。
骨盤位とB型肝炎の分娩についてですが、当時の教科書や産科関係の本を確認しましたが、1980年代後半の助産婦学校ではちらも「異常分娩」として学びました。
骨盤位牽出術は「産科手術」の中で、医師の介助方法として習いました。
B型肝炎は「合併症妊娠」なので、たとえ妊娠経過が問題なく分娩自体も正常に経過すると予測されても、助産婦学生には分娩介助が許されませんでした。

「正常な経過は助産師だけで介助できる」と正常性に関してはきっちり線を引いて医師の関わりを否定しようとするのに、異常に関してはあいまいさを残して助産所や自宅分娩で取り扱っていたからガイドラインが必要になったということではないでしょうか。
特に、逆子だった琴子ちゃんの件は大きな影響を与えたことでしょう。

一日も早い「助産院は安全?」のブログ再公開を望んでいます。

麻酔科医麻酔科医 2012/07/31 08:37 私にとっては、職場で採血されて抗体価を測定して、ワクチンうたれるのは、ただの仕事の一部だと思っていたんですけれどwwwwwwww。

YosyanYosyan 2012/07/31 08:58 ふいっしゅ様

2004年度の制定の時の経緯が前書きにあったのですが、ガイドライン反対意見は根強かったようです。たぶん「それぐらいは私ならできる」の現場の声があったんじゃないかと思っています。2004年版の「単胎で経腟分娩が可能と判断されたもの」にしても、取り様によっては「逆子」は認められていると解釈するものも少なくなかったのかもしれません。だから2009年の改訂の時にはわざわざ「頭位」まで書き加えたです。

luckdragon2009luckdragon2009 2012/07/31 10:45 通常、情報確認の為に当事者に逐一連絡入れたら、話題な件なんかは、簡単に電話等パンクするから、その点配慮するのが普通と思ったが。

...だから、公開情報ソースを参照する。本人には、逆にいちいち確認はしない、ってのが通例と思ったが。

場合によっては、問合せの殺到で、業務を遅延させちゃう場合もあるし。

luckdragon2009luckdragon2009 2012/07/31 10:56 参考リンク

> 送信防止措置手続-名誉毀損・プライバシー関係送信防止措置手続
> http://www.isplaw.jp/stopsteps_p.html

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/07/31 11:01 Yosyan先生、ありがとうございます。
「逆子なんて簡単」と言い放つような助産師がいることを「助産院は安全?」のブログを知ったときは、本当に心底驚きました。
その後、ホメオパシーの件で開業助産師のHPを見るようになって、GBS陽性や前置胎盤(妊娠初期〜中期の「疑い」の時期ですが)など異常妊娠まで取り扱おうとしている助産師がいることも知りました。

医学の進歩で異常の範囲が増えることで、当然助産師の扱う「正常」の幅は狭くなります。それを時代の必要性として受け入れることは、最終的に母子のためになるはずなのですが。
産科医が足りなくなれば、明治の産婆のように骨盤位も産婆が扱う正常産にすべきという考え方も出てくるかもしれませんが。
「全ての分娩に医師が立ち会ってくれた古きよき時代」にだけは決してしてはならないと私は思います。

HummingVHummingV 2012/07/31 20:28 申し上げたいことは色々ございますが事実として1998年どころかここ3,4年のうちに小生の勤務施設で搬送を引き受けました。内容を申し上げ難いのが残念です。

あ〜るあ〜る 2012/08/06 02:22 Yosyan先生、はじめまして。あ〜ると申します。
いつも、多方面にわたる深い分析を楽しく読ませていただいています。

問題の方は2012/05/18 15:42の時点では、まだE抗原(+)とお考えのようでした。
E抗原(+)の妊婦さんの取り扱いの件
http://asakojosanpu.blog112.fc2.com/blog-entry-31.html
(ここも書き換えられるかもしれませんので、早めに魚拓を)
時間順ではNUTROM先生の記事がアップされた直後ですが、この時点では気づいていなかったようです。そのため、病院での出産であったということに言及したのみで一度目の修正がなされた。その後、肝炎の指摘を知らされて、二度目の修正が入ったと予想しています。
学生の実習を受け入れているということですが、聖路加看護大学の教育レベルはこんなものでいいのかなあと考えてしまう、今日この頃です。

あ〜るあ〜る 2012/08/06 02:25 あ〜るです。連投済みません。
NATROM先生の綴りを間違えていました。
まことに申し訳ありません。