東北関東大震災による習志野市袖ヶ浦地区の被災状況について

習志野市袖ヶ浦地区は、国道14号線の南に広がる、1960年代半ばに干潟を埋め立てて造成された土地です。都市再生機構袖ヶ浦団地をはじめ住宅地となっており、住民の高齢化が問題となっています。

今回の震災の被災状況を、震災から1週間以上経った3月20日に記録しました。

家の近くにあるスーパー「大丸ピーコック」です。
計画停電や節電のこと、また品物が入りにくい状況にあることなどが掲出されています。


京成バスの「管理事務所」停留所です。
ベンチが土地の隆起により斜めに傾いてしまいました。


袖ヶ浦公民館の掲示板です。
計画停電や節電のこと、しばらく休館すること、トイレ・水道が利用可能であることが掲出されています。


公園横、京葉道路近くの生活道路です。
やはり土地の隆起・液状化と生じた段差が見られます。


団地内に咲くこぶしの花


団地の自転車置き場です。
液状化により自転車の後輪半分が埋まってしまいました。


習志野市による給水活動の状況です。
震災から9日が経ちましたが、団地全体の3分の1は通水していません。


議員事務所前に掲出された袖ヶ浦地区の被災状況です。


スーパー「マルエツ」近くの梅の花


団地の水道管破損箇所の工事状況です。

■コメント
・ここには載せていませんが、銭湯の煙突が倒れたり、電柱が傾いたりする被害も出ていました。
・自分自身も6日間の断水を経験し、公園から水を汲んで生活をしていましたが、出ないと分かっていても無意識に水道のコックを開けようとしてしまう、それほど水道は重要で身近なライフラインだということを再認識しました。
・水がないと飲み水はもちろんですが、煮炊き、洗い物、トイレ、洗濯、風呂すべてがストップします。つまりは日常生活がきわめて送りにくくなる、ということです。公園や給水車から水を汲んでくる状況では、代替にはなりません。
・この記録自体、ようやく1週間を経て水が復旧してから取ることができました。非常時には、大事なことはできず、アルコールに頼ってしまう、ということがすぐに現出します。日ごろの生活は、ずいぶん薄い基盤の上に立っているということがわかりました。