「コソボのはず…」拘束に驚くイタリア人人質の家族


イラク武装勢力に拘束されたイタリア人の人質4人は全員、米警備会社に所属し、要人警護などを担っていた。
イタリアに残された家族は、一様に「イラクに行ったことも知らなかった」と驚きを隠さない。人質事件は、秘密主義の“外国人雇い兵”の実態の一端もかいま見せている。

 [党首討論]「菅代表の自衛隊撤退論の危うさ」 (読売新聞15日付社説)


菅氏とすれば、イラク特措法上の「非戦闘地域」に現地の情勢が合致しなくなれば、撤退を検討するのは当然で、「脅迫に屈しての撤退」とは別の問題という理屈なのかもしれない。
・・・どのような理由であれ、「自衛隊撤退」に言及すれば武装グループは自らの要求が実現すると受け取り、歓迎するに違いない。

「どのような理由であれ」とはどういうことなのだろう?「法律に違反しているから」という理由であっても,撤退すべきではないというのは,法の支配を無視した主張である.

 新生イラク軍にみる主権移譲のまやかし


ブッシュ米大統領は、追加派兵などを明らかにした13日夜の記者会見で、6月末のイラクへの主権移譲をあらためて強調した。しかし、肝心の軍隊の移行一つをとっても、すでにつまずいている。米軍がつくった新生イラク軍の一部は、戦闘が続くファルージャでの初の参戦を拒否し、大統領の期待を裏切った。思惑外れの“戦略”が続く中、主権移譲のまやかしとは−。

 危険無視のフリー記者、「イラクで稼げる」と続々入国


ええぃ,めんどうだ,ジャーナリストまとめて攻撃しちゃえ!自衛隊派兵に反対してるやつも多いし.じゃまするな,自分たちがペンタゴン発の情報を一生懸命流してるのに.実情なんか伝えるな.あぁ,ネット上の翻訳もうっとおしい!
読売新聞の本音はもういいとして,この記事はプロパガンダの文章として非常によくできている.
他人のコメントを借りる形で「無謀な人がいる」,次に「自衛隊の派遣反対の運動を進める人」が登場,そしてあるカメラマンの話として「今はイラクバブルでお金が稼げる」というコメント,最後に外務省の退避勧告について述べている.これらをひとつの記事にまとめることによって,「派兵反対の無謀なジャーナリストが,簡単にお金を稼げるという理由で,外務省の勧告に従わずに勝手にイラクに行って拘束されている」という構図を作り出している.わたしはだまされないよ.

 イタリア:人質殺害受け、政権深刻事態に


イラク中部で発生したイタリア人人質事件の人質1人が14日夜、事件発覚からわずか1日後に殺害されたことで、武装グループの伊軍撤退要求を即座に拒否した伊中道右派政権は、深刻な事態に直面した形だ。ブッシュ米政権追従の駐留継続に固執したベルルスコーニ政権の強硬姿勢が、犯行グループを刺激し報復を招いたのは確実で、部隊の即時撤退を求める左派勢力などから首相の政治責任を問う声が上がりそうだ。