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今後上の更新が中心になります
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『芸術新潮』11月号(新潮社)より特集「レンブラント 終わりなき挑戦の画家」読了。チケットは持っているんだけと、なかなか行けないレンブラント展、この際予習してからマンを持して見に行こうという腹積もりで、まあ読んどいてよかったのかもしれない。レンブラントという画家の絵は、意外なほどエロスが横溢していて、それは描かれた女性の身振りによる。拡大して示されているものだから、僕にもよくわかり、これはやっぱり実際見とくべきかな、と思わせる。何も得るものが無くても、エロスがあるなら、そりゃ行くさ。
西荻図書館から
『Rolling Srone』#922,#932
『ミュージック・マガジン』4月号(ミュージック・マガジン)
『群像』7月号(講談社)
を借りる。
『群像』7月号より舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」読了。ドライブ感イイね。勢いで。っていう表現がこれほど似つかわしい作品も無いな、と思った。笑いと勢い、この二つがあれば、たいていの事には目をつむれる、というか、他のものは見えてないし、ひたすらに面白くて、トンネルを抜ければ新しい世界が待っていても、いなくても、走った勢いでとにかく突っ込んでみてくれ、それが正解でも泥水でも、どっちでもよいくらい、ハイになって読めて、その前で終わっているんだけど、どこまでも、このとてつもない夢の話を読み続けることができそうだ。これが夢なら、僕は2度寝だって5度寝だってするだろう。楽しい楽しい小説。
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阿部和重『シンセミア』下巻読了。みんな死んだ、っていうラストはものすごくわかりやすいとは思うんだけど、粉塵爆発とか、そんな得体の知れない殺し方にしなくても、なぜ粉塵爆発か、ワケわかんない、と思わせるのがこの小説のミソなのか? 単純に見えて一筋縄にいかないというか。もしパン屋が裏の顔を持っているように、この小説にも裏の顔があるのだとしたら、それは表面的なものとは似ても似つかないものだろうな。当たり前だけど、でもその裏の顔なんてものは、見えるわけが無いし、ただ裏の顔があるんじゃないかと想像させるには十分な小説だったと思う。全ての出来事が明るみに出ているように見せかけて、最後に二つの謎が明かされるところは、自分の集中力の無さを痛感すると同時に、それだけでまだなんか隠しているんじゃないかという疑いも出てくるというものである。めちゃめちゃ面白い小説だったが、それ以上に何か意味のある作品なんじゃないか。そんな疑念と期待の入り交じったこれは傑作なんだと思う。