湯垢離してから霧島神宮

5時過ぎ起床。
宿の温泉が5時半からの為、朝食前の風呂である。昨夜は暗くてよく分からなかったが、露天風呂は気持ちいい。雨だけど。
天気予報を見ていたら、矢鱈と「風向き」が出まくる。鹿児島は何しろ「灰」がすごいらしく「死活問題」らしい。面白い。地方色。
足腰の状態は芳しくないがまあ歩けないほどではない。寧ろ手が痛くて、相当握力ダウンしている事が伺える。ぎゃふん。
荷物の整理や身繕いをしてから朝食。バイキング形式は楽しいが食べ過ぎるので危険だ。
チェックアウトしてバス停。場所が場所だけに車で来ている/観光ツアーが多いらしく、路線バス利用者は多くは無い。やはり自家用車の使用も有だったな、と思う。ともあれバスに乗って移動。
霧島神宮」に到着。勿論、霧島六社権現の一つ。

昨夕は自転車で鳥居のあたりまでは行ったのだが、今日は改めて参拝。小高い丘の上にあるので階段を上り、参道を進む。降っているか微妙、と言う程度の小雨なので却って清冽に感じるのは気のせいだろうか。取り敢えず立派で清々しい神社である事は間違いない。朝のお勤めを済ませたらしい、神職の方々の列を見て何か得した気分になる不思議。立派な社殿で感動だが、中に入って一層良く観たくなる。お祓いを受ければ良かったのだろうか。次回はもう少し調べようと思った。ちなみにここは御神酒を自由に飲んで下さいとばかりに配置してある。勿論有難く頂く。白いお酒。
中々珍しい、と思ったが、この後更に鹿児島県の神社の力を思い知る事になるのであった。

国分・隼人〜祓戸神社と鹿児島神宮

霧島神宮からバスで国分駅へ移動。途中、霧島神宮駅前を通過。いかにも「神宮」らしい駅で笑った。勿論良い意味で。

国分駅の駐輪場に「白の稲妻」号を置いて、徒歩でとぼとぼ歩きだす。目的は大隅之国総社、「祓戸神社」。
少し道に迷い掛けたが大丈夫だった。公民館・公園併設のこじんまりとした神社だが、「総社」である。赤っぽい顔料で塗装された社殿がいい感じであった。
駅に戻って電車で隼人駅へ。一駅、わずか数km雨さえなければ自転車で指呼の間なのに、と臍を噛む。まあ天気には勝てない。
数年ぶりの隼人駅。相変わらず面白い駅。ここで更に雨が厳しくなったので「鹿児島神宮」までタクシー移動。わずか1km程。本当に自転車なら指呼の間(以下略)
鹿児島神宮大隅之国一宮。島津家の崇敬篤いと言う事で、小高い丘にある社殿は門神も含めて一々立派だ。構造はかなり個性的なもので、天井の絵も美しい。大藩の一宮ともなると大したものだと思う。時間の都合もあり、境外社は勿論、一部境内社も回り切れなかったのは残念だ。次は天気の良い時にまた来たい。
ちなみにここの御神酒は焼酎だった。驚き。

大隅から薩摩へ〜新田神社

当初予定ではここから指宿に向かう事になっていたが、天候や時間を考慮し、急遽川内市に向かう事にする。
鹿児島中央から川内までは今や新幹線で10分かそこらであるが、敢えて各駅停車を使う。一時間弱。「鉄」の人ではないのだが、この頃各駅停車の電車が楽しくてたまらない。不思議。
川内駅到着。しばらく待つとやってきた市内巡回「くるくるバス」に乗る。目的は薩摩之国一宮、「新田神社」である。
神社前につく前から巨大な鳥居が目を引く。近づいてみればこれは「二の鳥居」だそうで、もっと先には「一の鳥居」があるらしい。今回は時間の都合で行けなかったが、同じくいけなかった「九樓守公神社」と共に改めて訪れたい。
それはそれとして新田神社である。鳥居をくぐると丘陵で、階段が見える。門神様にご挨拶しててくてく上る…のだがいつまでたっても階段。何でも300段以上あるらしい。厳しい。何しろ昨日で脚が終わってたから。途中境内社にお参りしつつ、どうにかこうにか社殿へ。ここは邇邇芸尊(ニニギノミコト)の山陵、その名も可愛山陵(えのさんりょう)の頂上に鎮座する神社。

邇邇芸尊の他、その祖母神である天照大神、父神たる天押穂耳尊を祭神とするそうだが、昔は八幡社だったらしい。神様の世界は難しい。ともあれ可愛山陵も合わせて御参り。途中事務所らしいものがあり、宮内庁書陵部桃山監区可愛部事務所であった。凄い山陵なのだ、と改めて思う。
鹿児島神宮と同じくここの御神酒も焼酎。やるな、鹿児島。

鹿児島市内へ〜積み残し沢山

くるくるバスで川内駅へ移動し、鹿児島中央駅に向かう。雨がますます酷くなる。
久々の鹿児島中央駅は随分と変わっていた。新幹線開通当初より巨大化した感あり。時間の都合で細かく見て回れてはいない。ホテルのバスに乗って移動。途中天文館あたりを通るが、なんとも大都会だな、と思う。
ホテルにチェックインし、早速風呂へ。ここの露天は桜島が見えると言うのが売り…なのだが天気が天気なので山頂は全く見えなかった。仕方ないけれど何か悔しい。一旦部屋に戻り、近くの「長寿泉」と言う共同湯へ。泉質はホテルのと同じ様な気がする。素朴な感じの岩風呂がいい。熱い湯と更に熱い湯の二つ。結構楽しめる。近くの西郷さんの像のデカさに驚いた。

そのまま天文館へ。友人T氏と待ち合わせしており、有名な地元料理の店へ。元々は別の店がお奨めだったらしいが予約出来なかったとか。これもまた積み残し。それはそれとして黒豚のしゃぶしゃぶを始め、薩摩郷土料理おいしゅうございました。
二次会まで行き御開き。T氏は更に飲むらしい。矢張り強いな。
どうでもいいが、「さつま揚げ」と言ったら「つけ揚げ、だ」と怒られた。更に「ここ(鹿児島)では酒と言ったら焼酎」と言われる。神社の御神酒が「焼酎」なのはそのせいか。まあ地酒である事が必要だしね。鹿児島やるな。それにしてもT氏は何と言うかすっかり鹿児島人になったなあ。
ホテルに戻って就寝。流石に飲み過ぎた…