交流分析 色んな自我で人は動く
最近の記事を読み返して思い出したのが交流分析。エリック・バーンは、精神が子供の頃の経験によって形作られるP(Parent)、A(Adult)、C(Child)の3つの自我状態があると仮定した。それは人の行動・思考パターンにはP親から刷り込まれたパターン、C子供の頃に身に付いたパターン。A大人としての思考能力。
親から毎日ダメだしされて怒られて育った人はPのパターンにおいて他人にもダメだしするようになる。Cの部分において自分はダメなんだという思考パターンから抜け出せない。だから大人になっても、不必要に他人にも自分にもダメだしする。
4つの基本理論/TA Labo−交流分析学習サイト−
交流分析とは | 日本交流分析学会
さてこれが、通常の交流分析なんだが、他にも自我ってあるよねと思ったので書いていく。
社会的自我・・1番分かりやすく言えばスクールカースト、同世代の似た条件で育ったグループのなかで、1番になりたい上位に行きたいという自我。みんなが出来てることが自分だけ出来ていないと劣等感に襲われる。
スクールカーストによって作られる意識が高い系 - 社会考察日記 azalea
農耕民族自我・・日本人的な自我、集団からのけ者にされると死刑宣告された気分になる。みんなが忙しく働いてるの自分が楽だと不安と罪悪感に襲われる。
辺境民族自我・・日本人は古代は中国から遅れを取り、中世からは西洋に遅れをとってきた。だから日本人は遅れてて外国から学び追いつかないといけない。そして世界から認められると嬉しくなる。「日本辺境論」内田樹著 参照
動物的自我、原始人的自我・・自我というより本能といったほうがいいかもしれない。原始人は常に飢えと死の危機に晒されてきたので、常に時間を無駄にせず働くことが求められた。より効率良く獲物、作物を確保し、時間ができれば周囲の環境を改善するなどしないと生きていけなかった。これだけ命の危機もなく、飢えの心配がなくなった今でも、人は時間を無駄にしてると感じるとイライラしてしまう。
原始人的本能が生む矛盾 - 社会考察日記 azalea
だから、社畜的パターンでいうと、冷静にAの部分で自分の仕事を終えれば今日は18時で帰れると思っても、色んな自我がそれを邪魔する。社畜経験から言わしてもらうと、確かに忙しいのは原始人的自我において充実するのだ。
まず人は自由でない。自由に近づくには自由でないことを認め、色んな自我を認めA(大人の自分)によってそれをコントロールできるようにならないといけない。
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