かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

マッカートニー・ローズを探して!

マッカートニー・ローズ。ビートルズ・ファンなら、名前だけで立ち止まってしまうでしょ(笑)。

ML「ビートルズ探検隊」でマッカートニー・ローズが話題になりました。写真をアップしてくださったのを眺めたりしていたら、どうしても本物を見たくなって、車で行ける埼玉県伊奈町までいってみました。数年前ここを通りかかって美しいバラ園があったのを記憶していたので。

入場料200円で見られるということでしたが、行ってみたらすでに無料になっていました。つまり、もう見ごろを終えてしまったということですね(笑)。

バラ園を歩いて、ついにマッカートニー・ローズを発見!

でも、盛りをすぎていました。せめてもと、ネーム・プレートを写真におさめました。

来年はもっと早く来て、最盛期のマッカートニー・ローズを見たい!【END】

角田光代著「カップリング・ノー・チューニング」

カップリング・ノー・チューニング
ぼくは、はじめて買った中古のシビックに乗ってあてのないドライブに出る。最初は高校の時の同級生春香を同乗させて、ラヴホテルで1泊。しかしセックスは果たせず、春香の果てしのない昔話につきあわされる。

食事に寄ったレストランで、ぼくに「一緒に逃げよう」と突然誘うのは、ぼくのちょっと好みの女性友子。ふってわいた幸運に喜びながらビールをひっきりなしに飲み続ける友子と「南へ」向かってドライブを続ける。ラヴホテルに2泊し、セックスには成功するものの、友子は彼女を追ってきたバイク青年のもとに戻ってしまう。

ぼくがあった3番目の女性は、ヒッチハイカー。10歳くらい年上の彼女は、少しもぼくの欲望の対象にならない。しかし、彼女を乗せて、ぼくは大阪へ向かう……。

3人の女性とのふれあいを描くロード・ムーヴィー風小説。3人の女性が、それぞれ明確に描きわけられていて、おもしろく読めました【END】

映画「約三十の嘘」

約三十の嘘 特別版 [DVD]
詐欺師たち集まって、一攫千金を狙うとなれば、その手口と現場の緊張感がクライマックスになるはず。ところが、映画は一瞬にして彼らの手口を成功させてしまうのだ。仕事を終えた彼らのかばんには、見事にせしめた札束がいっぱいになっている。詐欺師のトリックを見せる映画ではないのですね。見事にせしめた大金を6人の仲間がどのように分配するか、という仲間の関係(友情と裏切り)に焦点をあてて描いたのがこの映画なんです。

結論的にいいますとおもしろかったです。まずは紅2点のひとり、中谷美紀の二枚目半の飄々とした演技が魅力的。もっともっと作品に恵まれたら、中谷美紀の冴えた魅力はクローズアップされるのではないかな、とおもいます。椎名桔平妻夫木聡他……6人のキャラクターは楽しく、最後までおもしろかったですが、終わり方は少し古い映画常識に終わってしまったような不満も感じました。……とはいいながら、いま日本映画は、おもしろい
約三十の嘘 特別版 [DVD]

2004年作品 監督:大谷健太郎
原作・脚本:土田英生
脚本:大谷健太郎渡辺あや
音楽:クレイジーケンバンド
出演:椎名桔平中谷美紀妻夫木聡田辺誠一八嶋智人
   伴杏里

好調リンゴ・スターの新譜『チューズ・ラヴ』発売!


『リンゴ・ラマ』でも健在ぶりを示したリンゴの新作が届きました。前作『リンゴ・ラマ』ではハード・ロック的なサウンドで、力強いドラミングを見せてくれましたが、今回はもっとポップな仕上がりで、1曲1曲の楽曲が印象に残ります。

タイトル作「チューズ・ラヴ」には、前作のハード・ロック的な感触が残っていますし、リンゴのドラムがかっこいいですよ。プロデュースのマーク・ハドソンが前作もそうですが、ドラマーとしてのリンゴを敬愛しているのが、よくわかります。

さらにはジョージを追想させるタイトルの「オー・マイ・ロード」もメロディ・ラインがきれいですし、「サタティスファイド」という曲は、どこかジョージとの共作「フォトグラフ」を連想させてくれます。リンゴはすべてを共作。ビートルズの4人目のソング・ライターは実に遅咲きでした(笑)。しかし、リンゴ本当に好調なんですね。聴いてください。

来日しないかなあ。

山下敦弘監督作品「バカの箱舟」

バカの箱舟
山下敦弘監督の作品で最初に見たのは「リアリズムの宿」でした。これは、ぼくの好きなつげ義春のマンガが原作です。見た動機も、つげ作品の映画化だからでした。


なんとも冴えない二人組の、目的もはっきりしないロード・ムービーです。情けない、シミジミと冴えない、それがいんですね、しかし(笑)。でも、この作品は衝撃を受けるというほどではありませんでした。


そして次にビデオで見たのがこの「バカの箱舟」です。超のつくダサ男(山本浩司)の登場は「リアリズムの宿」と一緒ですが、この男に最後までついていくけなげな女性(小寺智子)のキャラクターは「リアリズムの宿」にはないもの。この二人の独立起業の奮戦記ですが、見ているうちになんともいえない新鮮なおもしろさに惹きこまれました。


【評価】:★★★★★