2011-10-10
■[麻雀]天鳳名人戦牌譜検討12-B
Ⓢ福地誠(+49.0) Ⓟ小林剛(+8.0) Ⓟ多井隆晴(-16.0) Ⓟ鈴木たろう(-41.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011090323gm-0009-10011-e1e38e13
12B-1
10巡目。チーするのは当然として、
危険度約10%の5pを切ってリャンメン(良形)に受けるか、
危険度0%の4pを切ってシャンポン(愚形)に受けるか。
リャンメン:和了率42%, 放銃率22%, 被ツモ率18%, 流局率10%
シャンポン:和了率30%, 放銃率19%, 被ツモ率21%, 流局率16%
なので明らかにシャンポンの方が不利。
シャンポンに受けて危険牌引いたらベタオリするという戦略も考えられるが、
この場合アンパイがないためその戦略が取れない。
12B-2
12巡目。リャンメン先制なら満貫無ければ何でもリーチでOKだが
追っかけリャンメンの場合どう条件が変わるか。
まず危険度が0%の場合は、相手が子なら自分の手の得点期待値が1000点なら押してOK、
相手が親の場合は自分の手の得点期待値が2000点あれば追っかけてOK、
つまり相手が子であろうと親であろうと追っかけリーチしてOKとなる。
本画像は危険度が約3%で相手が子なので、
リーチしたときの平均打点が1300点あれば追っかけてOK。
よって本画像の場合は追っかけリーチが正解となる。
これが危険度10%の場合でも相手が子ならば
平均打点が2500点ほどで事足りるので何でもリーチで問題ない。
相手が親だと平均打点が4200点必要となるので
リーチのみ、リーチピンフのみだと期待値的に損になるが
それ以外ならすべて曲げで良い。
相手が子の場合だけの押し引きを覚えておき、
相手が親の場合はその1ハン増しという認識でOK。
12B-3
7mだと放銃率7.0%だが
西や1mだと放銃率4.0%なので
放銃しないことだけを考えるなら後者の方が優秀。
打点を考えると、
自分の平均打点は((12000+3900)/2)+1000=8950点、
リーチ者の平均打点は6400点(一発のみ8900点)。
6巡目愚形追っかけの和了率は35%, 放銃率は21%, 被ツモ率は24%, 流局率は6%。
これらを考慮して収支期待値を考えると、
7m切り:(8950*0.35-6400*0.21-3200*0.24+1400*0.06)*0.93-8900*0.07=+388。
西切り:(-6400*0.02-3200*0.38-1100*0.30)*0.96-8900*0.04=-1863。
よって7m切りで押したほうが圧倒的に期待値が高い。
一発だからといって弱気になって通りそうな牌を切り放銃するという場面をよく見るが
現物のような完全アンパイを多く持っていてかつ自分の打点が低いときぐらいでないと
テンパイからのオリは大抵損になる。
2011-10-05
■[麻雀]天鳳名人戦牌譜検討12-A
先日、
黒船来襲 プロ参戦トーナメント in戦国天鳳
(http://co1207499.web.fc2.com/kuro/index.html)
という天鳳の大会に出場しました。
結果は+153ptで27位/741位。
予選通過のボーダーが154ptだったので、
1000点の差で惜しくも予選通過できませんでした。
またこのような大会があれば積極的に参加したいです。
Ⓟ石橋伸洋(+49.0) Ⓟ須田良規(+8.0) ASAPIN(-15.0) (≧▽≦)(-42.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011090322gm-0009-10011-a75040ce
*牌譜および画像のCさんはASAPIN氏, Dさんは(≧▽≦)氏です。
12A-1
7巡目ドラ切りリーチにダブルワンチャンスの8pを押して
良形1000点のテンパイを取るかどうか。
リーチ者平均打点:6600-400*4=5000(点)、
自分の打点:1000+1000(リーチ棒)=2000(点)。
ダブルワンチャンスの8pが危険度5%だと仮定すると、
10巡目追っかけ良形の和了率は45%, 放銃率は19%, 被ツモ率は19%, 流局率10%、
ベタオリした場合は、和了率は0%, 放銃率は2%, 被ツモ率は30%, 流局率45%。
よって、収入期待値判別式
D=(押した時の収入期待値)-(ベタオリした時の収入期待値)
=((2000*0.45-5000*0.19-1230*0.19+1400*0.10)*0.95-5000*0.05)
-(-5000*0.02-1230*0.30-1100*0.45)
=+577
となり押したほうが収入期待値が高くなる。
もし押す牌が4mのような危険度15%の牌だったらどうなるだろう。
10巡目追っかけ良形の和了率は41%, 放銃率は28%, 被ツモ率は17%, 流局率9%、
ベタオリの場合は上記と同じで、
D=((2000*0.41-5000*0.28-1230*0.17+1400*0.09)*0.85-5000*0.15)
-(-5000*0.02-1230*0.30-1100*0.45)
=-350
となりベタオリした方が収入期待値が高くなる。
つまりこの場合、4mのように危険度が15%位の牌を引いたらオリて
それ以外は押すという戦術が最適となる。
巡目が変われば多少期待値が変わってくるが戦術自体に大した変化はない。
12A-2
12巡目対親へ危険度2%の牌を切って追っかけリーチをするかどうか。
親の平均打点:(9500-200-500*3)+1000=8800(点)(←ベタオリの場合は7800点)、
自分の平均打点:4800+1000=5800(点)。
12巡目追っかけ良形の和了率は42%, 放銃率は13%, 被ツモ率は18%, 流局率20%、
ベタオリした場合は、和了率は0%, 放銃率は2%, 被ツモ率は26%, 流局率54%。
よって、収入期待値判別式
D=((5800*0.42-8800*0.13-3550*0.18+400*0.20)*0.98-7800*0.02)
-(-7800*0.02-2550*0.26-1100*0.54)
=+1975
なので余裕でリーチして問題ない。
対親でドラが無くてもまだリーチでOK。
ただ対親でドラが無くてテンパイ時打牌が危険度10%となると初めて押すのが不利になる。
読者
8p押した場合の「10巡目追っかけ良形の和了率は45%, 放銃率は19%, 被ツモ率は19%, 流局率10%」
4m押した場合の「10巡目追っかけ良形の和了率は41%, 放銃率は28%, 被ツモ率は17%, 流局率9%」
なぜこの数字に差が出るんでしょうか?
8p押すか4m押すかの差はこの数字には関係なさそうですが。
これは通した後の話なので。
beki
>読者さん
これは通す前の話なので
通す危険度(放銃率)によって
和了率、放銃率等が変わってきます。
収入期待値を考える際には手組も重要ですが
余った牌の危険度も重要になってきます。
好牌先打, 手牌をスリムに構えるというのは
手組を悪くする代わりに余った牌の危険度を下げる役割があります。
2011-09-29
■[麻雀]天鳳名人戦牌譜検討11-B
天鳳名人戦第4節(第13〜16戦)が終わりましたね。
前節の借金が3試合残っているので、
第4節の更新は1週間後くらいになりそうです。
小林剛(+52.0) Ⓟ鈴木たろう(+22.0) Ⓢ福地誠(-12.0) Ⓟ多井隆晴(-62.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011090322gm-0009-10011-5e750675
11B-1
リーチ一発目なので1p切りが正解。
1pが役に立つのはチンイツくらいだが
リーチ相手にチンイツ3シャンテンは流石に無謀。
11B-2
ダブ東ポンのほぼ100%テンパイの親相手に
カンチャン2600リーチ。
いくら足切りの危機に瀕しているからといって
リーチをかけて良い理由にならない。
11B-3
58pより69sを残したいので3sを切りたい。
3pと4sの差もそんなに無いと思われるので。
11B-4
上家の4pをチーして5pを切った方が若干アガりやすいが、
5pが上家に当たるかもしれないので自分もスルー。
11B-5
確かにチーすればペン4sのテンパイになるが、
慌ててチーする必要はない。
タンヤオ牌引けば大体テンパイは取れるし、
タンキ待ちの方が守備力が高い。
11B-6
効率の上では6m切りだが
58s待ちのときの出易さを考えると6s先切りの方がお薦め。
11B-7
5p, 3pくらいは押しても良いが8sは流石にやりすぎ。
11B-6のようなこともあるので
副露手のときは手出し牌のマタギももちろん危険だが、
その1つ前の手出し牌のマタギも危険になる。
しかもこの場合対面の4mを上家が鳴いていないので
6s周りが大本命だと言える。
11B-8
安め2900, 高め5800にも拘わらずダマ。
上3人が僅差で争っている場面、
待ちの9pが3枚切れ、
リーチ棒を出すと2着に落ちる、
というのがダマの主な理由でしょう。
自分はそれでもリーチするかな。
ツモ率を増やして下家を飛ばしにいきたい。
11B-9
5B-6の石橋p, 6B-7の小林p, 7A-8の多井pと同様、
たろうpも3900をダマ。
満貫ツモでピッタリトップをまくれるので
ここはリーチの方が良かったのでは。
11B-10
11B-9と同じくリーチするとツモでトップをまくれるので
リーチで良いと思います。
2011-09-21
■[麻雀]天鳳名人戦牌譜検討11-A
Ⓟ石橋伸洋(+43.0) Ⓟ須田良規(+12.0) ASAPIN(-17.0) (≧▽≦)(-38.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011090322gm-0009-10011-f75963ae
*牌譜, 画像のAさんはASAPIN氏, Dさんは(≧▽≦)氏です。
11A-1
2巡目にオタ風のドラを打っているが、
ドラもないピンフのみで終わりそうな手なので
もう少しドラを持っていても良いのでは。
いくらトップ目とはいえ微差でまだ東2だし
何よりこれまでの天鳳名人戦の持ち点が大幅なマイナスなので安手で終わらせたくない。
11A-2
どうせメンゼンでテンパっても安いからチーで良いでしょう。
10Bー3みたく十分形ではないが結論が変わるような問題ではない。
11A-3
4pでテンパイ取れるが
通っていない筋が(4pの壁を考えると)36m47p位しかないので
このオリは仕方がない。
11A-4
対面はリャンメン落としているのでホンイツの可能性が非常に高い。
また最終手出しが既に自分で切っているアンパイの白なので
テンパイの可能性も非常に高い。
よってここは対面を警戒しての9m切りの方が良いのでは。
11A-5
11Aー4の1巡後の場面で2pを押して放銃している。
天鳳位2人はこういう仕掛けには気を配らないみたい。
どういう仕掛けにオリてどういう仕掛けにツッパるのか大変興味深い。
11A-6
アガりトップというわけでもないので3s切ってオリで良い。
アガりトップでもオリて2着確保しそう。
2011-09-16
■[麻雀]天鳳名人戦牌譜検討10-B
次節の予定が決まったようです。
2011年09月25日(日) 天鳳名人戦 第4節(予定)
解説者 木原浩一プロ(日本プロ麻雀協会Aリーグ、天鳳八段)
解説者 渋川難波プロ(日本プロ麻雀協会C2リーグ、天鳳十段)
生放送開始時刻20:00〜
一回戦開始時刻20:50〜
※以降休憩を挟み4戦
公式配信の裏で配信していた渋川さんが遂に公式配信に抜擢されましたね。
的確な解説と面白いトークを期待しています。
Ⓟ鈴木たろう(+64.0) Ⓢ福地誠(+13.0) Ⓟ小林剛(-12.0) Ⓟ多井隆晴(-65.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011090322gm-0009-10011-e147a633
今回は多井プロが東3でハコになったので今回は短めです。
10B-1
いくら6pが丸枯れで7pがノーチャンスになっているからといって
シャンテン押しは良くない。
アンパイの2m切りで良いでしょう。
10B-2
10A-9でも書いたとおり2件リーチに対しては
余程の手でない限りベタオリの方が良い。
1s5s2sとアンパイには事欠かないので
ベタオリはほぼ確実に出来る。
10B-3
5巡目、タンピン含みのドラが無い手を鳴いて1シャンテンにするかどうか。
このままメンゼンで進めると、
2シャンテン→1シャンテンで受け入れ28枚なので
1シャンテンまで約5巡かかる。
またここでチーすると、
1シャンテン→テンパイで受け入れ20枚でポンチーも考慮すると
テンパイまで約4巡かかる。
メンゼン十分形4000-5000点10巡目シャンテンでは局収支は-300点ほどで、
鳴き好形1000点9巡目テンパイでは局収支は+300点ほど。
(「HAZの研究する人生」http://doraaka.exblog.jp/15926085/
の中の「受け入れ6〜8種のイーシャンテンとポンテン・チーテン1000点, 2000点」
http://pds.exblog.jp/pds/1/201109/05/81/naki1000.jpgを参照した。)
なので期待値的には鳴きが有利だと言える。
HAZさんのグラフを見ると画像の牌姿では
3巡目以降は十分形のシャンテンに取った方が良いと言える。
また画像の牌姿でドラが1つ以上あれば0巡目からチーした方が良いことが分かる。
三色やイーペーコーが絡んでくると
7巡目くらいまでは鳴いて3900以上確保されていなければ鳴かないほうが良さそう。
この辺はまたそのような牌姿が出てきたときに書こうと思います。

























質問なんですけど真ん中の牌同士のシャボと今回みたいに西となんかのシャボではアガリ率がかなり違う気がするんですけど、計算に考慮されてるんですか?
ご質問ありがとうございます。
今回の計算ではカンチャンの平均和了率を用いています。
これはシャンポンの平均とほぼ同じなので
置き換えても差支えないと考えられます。
(シャンポンの方が若干高い(先制で5%位, 追っかけだとさらに低いのでは)が)
なので真ん中同士のシャンポンの場合、ロンしにくいためそれより低い値に、
西と何かのシャンポンの場合、ロンしやすくそれより高い値になると考えられます。
ただ今回の場合は西は確かにロンし易いですが
相方の5sが残り1枚でしかも赤5sなのでとてもロンしにくく、
結局普通のシャンポンと同じ位なのではと考えています。
こういうのは平均で考えるより1つ1つ個別に考えるべきだと思います。